YouTubeを使った画期的なドネーションアイディア「Watch for Nepal」

Case: Watch for Nepal

2015年4月、ネパールで大地震があり、大勢の人々が被災しました。こういった大規模な自然災害の場合、すみやかな復興のためには、国内で完結するだけではなく、国外、世界中の国々からの可能な限りの支援が欠かせません。

今回このような前提に立って、インドの広告専門学校のある学生は、YouTubeを仮想クライアントにして、世界中の国々から少しずつ寄付を集め得る、斬新なドネーションアイディア「Watch for Nepal」を考案しました。※あくまでもコンセプトアイディアで実現してはいません。

Watch for Nepal from Himanish on Vimeo.

YouTubeでは、「1分間で280万件もの動画が再生」されており、同時に「1時間に100万件の広告がスキップされている」という事実に基づいて発想された企画です。彼のアイディアは、「Skip Ad」ボタンの上部に、「Watch to Doante」ボタンを配置するというもの。

視聴者が「Watch to Doante」ボタンをクリックすると、スキップするはずだった“広告がすべて”流されます。そして「この広告を視聴することで、あなたは0.01ドルをネパールへ寄付したのです」と画面に表示されます。

これはすなわちYouTubeのペイパービューの広告モデルを使って、“広告がスキップされずにしっかりと広告を見てもらえた”ブランドからは、1視聴あたり0.01ドルをネパールの災害復興のために寄付してもらおうという座組みです。

ブランドが効率的に広告の視聴者を増やすことに繋がるだけでなく、“社会の一員であるブランドによる、新たな寄付の行い方”を提案する試みだとらえられます。

同取組を導入することにより、YouTubeで1視聴者(ユーザー)がわずか30秒の広告視聴を行うことで、合計で毎日数百万ドルもの寄付がネパールに行うことができるというコンセプトです。

ネパール災害への復興支援だけでなく、様々な国へのグローバルな支援で同プログラムが使えるのではないかと提案し、コンセプト動画は締めくくられています。目の付け所が鋭いドネーションアイディアでした。

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