枕も“生鮮品”だ! 豪枕メーカーが自社製品に「消費期限」を印字

Case: Expiry Date

オーストラリアの枕メーカー・Tontineが2011年に展開した販促キャンペーンをご紹介。
自社の枕に、食品のような「消費期限」を記載したのです。

私たちが日々、肌身に密着させて使用する枕。使い続けるほど雑菌やダニで汚染されるにも関わらず、頻繁に交換したり洗ったりする習慣は根付いているとは言い難い状況でした。とくにソファーの枕(クッション)にいたっては、大勢の人が使用する不衛生な状態が多かったのです。

そこでTontineは、自社が製造する枕に「消費期限」を印字することにしました。この日付が近づいたら新しい枕に取り替えるよう促すことにしました。

キャンペーンの一環として、「枕は生鮮品だ」と銘打つ広告も実施。

「あなたとともに枕も歳をとる」「あなたが思う以上に、あなた以外の人も使っている」など、ハッとさせられるコピーで「枕をこまめに取り替える」よう訴えかけました。

その結果、枕売り場にはお客さんが殺到。キャンペーンをきっかけに、売上は3.47倍にも膨らんだのです。

服を毎日洗濯するように、つねに多くの人が肌身を密着させる枕は清潔な状態であるべき── ついつい身近すぎて見落としていた問題点に目を向けさせ、枕に対する価値観を転換させることで新たな購入動機を生み出した、秀逸なキャンペーンでした。

(via Activation Ideas)

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