“犬の顔認証機能”で里親探し!豪動物愛護団体によるデジタル施策『PetMe』

Case: PetMe

現在オーストラリアでは9万頭もの犬たちが保護施設で暮らしています。身寄りのない犬たちが里親を見つけるには、その存在を知ってもらうことが何より重要。そこで同国の動物愛護団体・PetRescueはインスタグラムを使った里親探しを行うことにしました。

同団体が着目したのは『犬をシェルターから引き取ろうと考えている人のほとんどは、特定の犬種を探している』という点。つまり保護犬を種類ごとに分類し、その犬種を好むユーザーにアピールすればマッチングの確率もあがるのではないか、と考えたのです。

この予測をもとに開発したのが、犬の顔認識機能を備えたAI『PetMe』。これは『#PetMe』のハッシュタグをつけてアップされた犬の画像から、その犬種や特徴などを分析するシステムで、PetRescueはペットインフルエンサーに協力を仰ぎ、各自このハッシュタグをつけて写真を投稿するよう呼びかけました。

そしてシェルターの保護犬の中から似ている犬を見つけ出し、インフルエンサーのフォロワーへと里親の案内を送ったのです。

里親候補者の心理を上手く利用し、犬とのマッチングを支援したデジタル施策。新しい家族とともに幸せに暮らせる犬が1頭でも多くなっていくといいですね。

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