新聞社が手掛ける“蚕のサナギ”入りポップコーン 新フレーバー追加で地元食文化を再発信
信濃毎日新聞株式会社は、長野県岡谷市産のカイコのサナギを使用したフライパンポップコーン「飛んで火に炒る夏の虫」の新ラインナップとして、「バター醤油味」と「生姜味」の2種を発売しました。
本商品は、同社が2022年に始動した「昆虫みらいプロジェクト」の一環で開発されました。この取り組みは、信州の伝統的な昆虫食文化を次世代につなげるとともに、環境問題や食料難に対応する新たな食の可能性を追求する活動です。
商品の開発・販売や情報発信拠点の開設を通じ、多角的に昆虫食の魅力を届けています。(特設サイトはこちら)。
信州において、カイコは「お蚕様」と呼ばれるほど、地域の経済や生活を支えてきた重要な存在でした。本商品には、国内でも数少ない製糸工場である宮坂製糸所のサナギが使用されています。同社は、この歴史的背景を持つ食文化を現代の視点で再定義しようとしています。
開発にあたっては、博報堂の若手クリエイターチーム「CREATIVE TABLE最高」による地域課題解決プロジェクト「じもシゴト」とタッグを組みました。
広告領域のクリエイティビティを活用して地域の課題解決を目指す同チームは、昆虫食未経験の方に「体験のきっかけ」を提供するため、作るプロセスそのものをエンターテイメント化。容器の中でコーンが弾け、サナギが踊る様子を楽しむという、新しい食体験を設計しました。

2024年に発売した第1弾は、「飛んで火に炒る夏の虫」というネーミングの妙と、ビジュアルのインパクトが話題を呼び、完売が続出したといいます。今回の新フレーバー投入は、この盛り上がりを一過性で終わらせず、文化の定着へとつなげるための戦略的な追撃施策といえます。
味の選定にも文脈を持たせました。日本人に馴染み深い「バター醤油」に加え、古くから信州の家庭でカイコの佃煮に使われてきた「生姜」を採用。地域の食文化を単に保存するのではなく、ポップコーンという現代的なフォーマットに落とし込むことで、若い世代や昆虫食未経験層への接触面を広げています。

インパクトのある商品が話題化のフックとなりながら、「昆虫みらいプロジェクト」という地域に根ざした活動と紐づくことで、企業の姿勢や価値観を伝える広報コンテンツとしても機能しています。
挑戦的な企画を持続可能な事業へと昇華させる同社の取り組みは、地方創生における、メディアの新しいあり方を示すひとつの事例といえそうです。
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