\ Pick of the week /先週の話題事例ピックアップ<3/30-4/5>
PR EDGEにおいて、先週たくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップして紹介する「Pick of the week」。
今回は、焼肉きんぐ、キリンビール、森永乳業、テレビ東京、伊藤忠商事の事例紹介記事をまとめてお届けします。
1. 「おいしいやで。」エセ関西弁と約3,300枚のクーポンで注目を集める体験型広告

焼肉食べ放題専門店「焼肉きんぐ」を運営する株式会社物語コーポレーションは、「焼肉きんぐ namBaHIPS店」のオープンを記念し、Osaka Metroなんば駅にピールオフ広告を掲出しました。
コンコースの2つの壁面に、新店舗で10%の割引が受けられる「肉型クーポン」を合計約3,300枚貼り付けた広告です。
一般的なカード型ではなく、生肉を模したクーポンを壁面に貼り付けることで、焼肉店らしさを直感的に伝えつつ通行者の視線を引く工夫を盛り込んでいます。
壁面の広告デザインはそれぞれ異なり、一方には五大名物のビジュアルをひとつずつ並べています。そしてもう一方には「エセ関西弁」を採用したのが本施策のポイント。
巨大広告に大きな文字で「おいしいやで。」と、あえて違和感のある文言を盛り込み、駅利用者の視線を集める狙いがうかがえます。
立ち止まることが少ない駅コンコースの壁面に関西エリアならではのユーモアを取り入れることで、クーポンの取得、店舗利用といったアクションを促しました。
2. 目黒蓮さんも登場の晴れ風『新しくなる』発表会 段階的な話題づくり

キリンビール株式会社は、3月30日に「晴れ風『新しくなる』発表会」を開催しました。これは、2024年4月に誕生した「晴れ風」ブランド初のフルリニューアルに伴うものです。
しかし、「晴れ風」のフルリニューアルについては、2026年1月15日時点で1月製造品より順次切り替えが発表されています。そこから3月に入り、新CMの公開、そして今回の発表会と、一度にすべての情報を出すのではなく接触タイミングを分散。
継続的に関心を喚起しながら、3月に話題のピークを設計することで、消費者が「買える状態」をつくっています。
こうした企画は、「段階的な話題づくり」と「ピークでの販促接続」が一体となって機能しますが、大手企業に限った話ではありません。重要なのは予算規模ではなく、「いつ、何を出すか」。
晴れ風の事例は、リニューアルを単なる更新ではなく、“もう一度選ばれる理由”として再提示する好例です。話題をどう積み上げ、どこで最大化し、どう購買につなげるか。その設計こそが、成果を分けるポイントになっています。
3. 菅田将暉の“うろおぼ絵”を商品化 調査から生まれた春のコミュニケーション設計

森永乳業株式会社は、チルドコーヒー「マウントレーニア」の新CM「うろおぼ絵」篇を2026年3月16日(月)より公開しました。CMキャラクターを務める菅田将暉さんがうろ覚えで描いた直筆イラストをそのまま採用した限定パッケージを、3月下旬より順次全国で数量限定発売します。
桜・ギター・故郷である大阪の箕面山など全4種のモチーフは菅田さん自身がセレクトしており、タレントの個人的な背景が商品に直接反映されています。それぞれのモチーフに菅田さんならではのエピソードが紐づいているため、4種をそろえたくなるコレクション性も自然に生まれています。
春は肩に力が入りやすい季節という生活背景を捉え、あえて不完全なイラストを採用することで、適度に力を抜くことの大切さを示しています。
CMのコンセプトをパッケージにも反映させ、話題化から購買までを一連のコミュニケーションとして設計。広告表現と商品体験を横断した施策といえるでしょう。
4. 新「カンブリア宮殿」4月2日大型リニューアルを前に六本木駅をジャック

テレビ東京の経済トーク番組「カンブリア宮殿」は、丸20周年を機に大型リニューアル。2026年1月には、新MCとして作家・金原ひとみさんと音楽クリエイター・ヒャダインさんを迎えることを発表していましたが、いよいよ4月2日に新体制での放送がスタートします。
六本木駅のジャックは単なる露出ではなく、「新しいカンブリア宮殿の世界観」を体験として提示する場に。認知を広げるだけでなく、“どう変わったのか”を視覚的に理解を促す役割を果たしています。
また、「大人のための経済トークショー」という番組の根幹は守りながら、新しい時代に向けて進化するという方針。その方針は、ビジュアルや演出にも反映されています。
リニューアルにおいて重要なのは、「変えること」そのものではなく、「どう変えるかを明確に言語化できる状態」にあること。そしてその意図が、クリエイティブやプロモーションにまで一貫していることです。
5. 本社移転を告知で終わらせない “企業理解の場”に変えた「伊藤忠ビル感謝展」

2026年8月の東京本社移転を前に開催される「伊藤忠ビル感謝展」。この取り組みは、移転という出来事を、企業の歴史や価値観を伝える機会へと転換しています。
2026年4月1日(水)から6月30日(火)までの展示では、青山での45年の歩みを軸に、ビル誕生の背景や当時の景色、社歌、経営トップの言葉までもが紹介。振り返りにとどまらず、「企業がどのような意思で歩んできたのか」が伝わる構成になっています。
BtoB企業の場合、商品やサービスは生活者から見えにくく、企業理解の機会も限られます。そのため、実際に足を運び、空間やストーリーに触れる体験は、情報接触以上の意味を持ちます。
また、企業の歴史や価値観に触れる機会は、採用候補者にとっても重要な接点。移転というニュースを起点に、過去・現在・未来をつなぐストーリーを提示し、「ここでしか得られない体験」を設計することで、幅広いステークホルダーの来訪の動機を生み出しています。
先週は、場の体験やストーリー設計を通じて、ブランドや企業の変化・価値を伝える施策が多く見られました。
駅空間やイベント、パッケージ、展示といったリアルな接点を起点に、違和感や余白、背景にある文脈を丁寧に組み込むことで、単なる情報伝達にとどまらず、理解や共感へと導く設計が際立っています。
その他のPick of the weekについてはこちら
https://predge.jp/search/post?othres=30
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
記事をブックマークする
記事をブックマーク済み
0