世界中の人々が“声で連帯する” アフガニスタンの新たなCSR事例
アフガニスタン出身のアーティスト、Sonita Alizadeh(ソニータ・アリザデー)が、新たな社会的アクション「Donate Your Voice」(声を寄付しよう)を立ち上げました。
本プロジェクトは、声を発する自由を奪われたアフガニスタンの女性たちのために、世界中の人々が“声を寄付する”というコンセプトのもと展開されています。
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2021年にタリバン政権へ移行して以降、アフガニスタンでは女性の権利が段階的に制限されてきました。現在では、女性が公共の場で話す、歌う、笑うといった行為までもが処罰の対象になるとされています。こうした現状に対し、Sonitaが選んだのは、「声」を象徴的なテーマとして可視化する方法でした。
キャンペーンは、TikTok上で提供される専用フィルターを通じて参加できます。ユーザーはSonitaの楽曲のサビを歌い、その動画を投稿することでプロジェクトに参加。集められた声はひとつのコーラス作品としてまとめられ、支援と啓発のメッセージとして発信されます。
本取り組みはUNICEF(国連児童基金)とも連携しており、集まった関心を実際の支援活動へとつなげる仕組みも整えられています。
この施策が印象的なのは、寄付金や署名ではなく、「声」そのものを参加手段にしている点です。発言すること自体が禁じられている状況に対し、世界中の人々が声を重ねることで連帯を示すーーその行為自体が、強いメッセージとして機能しています。テクノロジーを活用しながらも、訴えているのは極めて根源的な「表現の自由」です。
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また、アーティスト個人の体験と社会課題が直結している点も、このプロジェクトの説得力を高める一因となっています。強制結婚の危機を逃れ、音楽を通じて声を上げ続けてきたSonitaだからこそ、「声を奪われること」の意味を具体的に伝えることができるのです。
「Donate Your Voice」は、広告やキャンペーンという枠を超え、社会課題に対する新しい関わり方を提示するCSR事例といえるでしょう。テクノロジーと表現を掛け合わせることで、遠い国の出来事を「自分ごと」として捉えさせ、参加の仕組みそのものがメッセージになることを示しています。
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