ラジオを活用した広告・プロモーション事例集|CMからイベントまで紹介

音だけで情景や感情を想起させ、生活者の時間にそっと入り込むラジオ。

近年はCM枠にとどまらず、番組連動企画やイベント、地域PR、デジタル施策との掛け合わせなど、活用の幅が大きく広がっています。そこで、今回はラジオを軸に人や地域、ブランドとの関係性をていねいに築いた広告・プロモーション10事例をまとめてご紹介します。

1. 地域の価値を対話で掘り起こす 鹿児島・東串良町の起業人ラジオ「しゃべいごろ注意報」

東串良町町役場(鹿児島県肝属郡)は、地域外人材である地域活性化起業人(以下、起業人)を起用した新たな情報発信の取り組みとして、ラジオ番組「ジェントル川本・ロットン佐藤の しゃべいごろ注意報」を、2026年1月よりFMおおさき(89.9MHz)でスタート。地域の魅力を一方的に伝えるのではなく、対話を通じて掘り起こすことを目的とした地域PRです。

本番組は、東串良町で活動する起業人がパーソナリティーを務め、「地域」「仕事」「生き方」をテーマにトークを展開。答えを出すことを目的とせず、正解のない問いについて考え続ける姿勢そのものを届ける構成が特徴です。町の内側だけで語るのではなく、外から来た人間の視点を通して地域を見つめ直すことで、東串良町の輪郭や可能性を言葉にしていきます。

番組名にある「しゃべいごろ」とは、鹿児島の方言で「なぜか話が止まらなくなる時間帯」を指す言葉。構えず、まとめず、結論を急がない。少し本音がこぼれるその瞬間にこそ、人や地域の本質が立ち上がるという考え方が、番組全体を貫いています。

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2. “おいしいグンマ”を全国へ――NadiaとTOKYO FMがレシピとラジオで魅力発信

料理メディア「Nadia」を展開するNadia株式会社は、株式会社エフエム東京とタイアップし、群馬県産の農畜産物の認知・消費拡大を目的としたコンテンツ発信を行います。

取り組みでは、Nadiaに所属する3人の料理研究家(DOKINさん・京(みさと)さん・mikanaさん)が群馬県産食材を使ったレシピを考案。レシピはそれぞれのInstagramやNadia内で発信されるとともに、Nadia上のコラムでも紹介され、オリジナルレシピを通して群馬県産食材の魅力をユーザーに訴求します。

さらに、2025年9月18日(木)には、Nadia ArtistのDOKINさんが、TOKYO FM『Blue Ocean』(月~金 9:00~11:00)に出演。番組内の期間限定コーナーでパーソナリティー・住吉美紀さんと群馬県産食材についてトークし、食材の情報を多角的に伝える内容となっています。

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3. 受験生の秋の不安に寄り添う……OOH・校内放送・音声配信でヤクルトが応援

株式会社ヤクルト本社(以下、ヤクルト)は、2025年9月より全国規模で受験生応援企画を開始しました。受験生応援といえば、夏休み期間や受験シーズン本番を迎える1~2月に行われることがほとんど。やや“時期外れ”とも感じるこの事例、いったいどんなものなのでしょうか。

ヤクルトが行った調査によると、夏休み明けの秋(9〜10月)に、受験生の約8割が不安やストレスを感じており、試験本番や進路に対する悩みが急増する傾向があることが明らかになったといいます。こうした背景を踏まえ、ヤクルトはお笑いコンビ・ニューヨークを起用して、受験生に寄り添う応援企画を複数展開します。

音声メディアでは、Spotifyにて「ニューヨークの放課後とかに聴くラジオ」を配信。受験生だけでなく保護者向けの内容も含まれているといい、受験生と伴走する家族にもリーチを試みます。また、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」内でも、このプロジェクトに連動したコーナーが放送されています。

くわえて全国約630の高校の校内放送をジャックして、受験生の不安や焦燥感に心を寄せます。「悩む。悩む。悩む。9月の受験生たちへ。」というタイトルのもと、ニューヨークが受験生に語りかける音声コンテンツを制作。校内放送という学校生活に入り込むメディアを通じて、より親近感をもって受験生を支えます。

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4. ラジオが聴けるトレペを企業などへ設置、トイレ掃除も?「ラランドの声溜めラジオ」番組PR

株式会社ファンコミュニケーションズが運営するお笑いラジオアプリ「GERA」では、アプリ内で配信中の番組「ラランドの声溜めラジオ」の特別企画「トイレ、貸してください」を実施します。

2020年4月にスタートした「ラランドの声溜めラジオ」は、お笑いコンビ・ラランドが パーソナリティを務めるラジオ番組。毎週日曜20時からお笑いラジオアプリGERAで配信されています。

今回の企画は、番組をより多くの人に聴いてもらうことを目的に実施。2025年2月23日(日)から4月6日(日)まで協力企業・店舗を募り、“トイレ限定”オリジナルステッカーやオリジナルトイレットペーパーを配布。ステッカーとトイレットペーパーにはQRコードが印字されており、読み取ることでトイレでしか聴けない特別音源にアクセスできます。

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5. 渋谷に開店「ゲラ薬局 おききぐすり」 聴いてよくきくプロモーション・ポップアップ

株式会社ファンコミュニケーションズが運営するお笑いラジオアプリ「GERA」は、配信中のエピソードを薬に見立て、日々悩みながら頑張る大人に処方するプロモーション・ポップアップ「ゲラ薬局 おききぐすり」を、渋谷サクラステージ SHIBUYA SIDE 4F「re-search」 にて、2025年10月31日(金)から11月9日(日)まで実施しました。

対象となるのは「ラランドの声溜めラジオ」「金属バットのMusic Sound」など12番組。仕事のミスで落ち込んでいる、恋に悩んでいる、世の中の“当たり前”に疲れている……そんな悩みを抱える大人に対し、GERAで配信中のエピソードを「処方」するというユニークな企画です。期間中は、TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷サクラステージで企画と連動した限定ステッカーも販売。

さらに11月1日(土)・3日(月・祝)・4日(火)の3日間には、対象番組のうち6番組の公開収録などを渋谷サクラステージ 4F「404 Not Found」で実施予定。人気芸人たちが渋谷に集い、“笑いの効能”を来場者に届けます。

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6. 撫子ちゃんが沖縄ジャック! 地元密着で魅せるご当地メディア展開施策

株式会社石澤研究所は、毛穴ケアブランド「毛穴撫子」の数量限定商品「毛穴撫子 沖縄シークヮーサーの重曹泡洗顔」の発売にあわせ、沖縄県内で大規模なメディア展開を実施。

ブランドキャラクター「撫子ちゃん」がテレビ・ラジオ・交通広告・街頭ビジョン・Webなどに登場し、地域全体を巻き込んだ“沖縄ジャック”で認知拡大を図ります。

ブランド初になるというテレビCMでは、毛穴悩みに共感を呼ぶ“毛穴あるある”を耳に残る音楽とともに表現。沖縄限定で2種類を放送し、一部インターネット媒体でも配信しています。

あわせて、全国でもトップクラスのラジオ聴取率を誇る沖縄県ならではの施策として、ラジオCM「毛穴撫子ソング編」と「DJ角栓つめ太郎編」を放送し、耳からもブランドを印象づけます。

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7. GERA、出演者全員で1万文字のツッコミを目指すライブイベント「10,000」を開催

株式会社ファンコミュニケーションズが運営するお笑いラジオアプリ「GERA(ゲラ)」は、2025年5月16日(金)に新宿区立角筈区民ホールにて、出演者全員で合計1万文字のツッコミを目指すライブイベント「10,000」を開催します。

GERAは芸人本人とリスナーが直接つながり、応援できるプラットフォーム。法人広告に頼らずにコンテンツが成立する仕組みを確立しており、リスナーとの強い関係性を大切にした運営スタイルが特徴です。本イベントは出演者全員で協力し、合計1万文字のツッコミを達成するという前代未聞のチャレンジがテーマとなっています。

出演者には2024年のM-1グランプリ決勝で長尺ツッコミが話題となったママタルトを中心に、Aマッソ、ネコニスズ、スタミナパン、シシガシラといった注目のお笑い芸人が登場。ネタと企画を通じて、ツッコミを“文字”というかたちで可視化するユニークな取り組みです。ライブに先立ち、ママタルトがパーソナリティを務める事前番組の配信も決定。2025年4月18日(金)から配信が始まり、スタミナパンやネコニスズをゲストに迎えた回も予定されています。

この事前番組はGERAアプリとGERA公式YouTubeにて配信され、イベント当日までの期間にファンとの接点をつくるだけでなく、期待感を生み出す取り組みといえます。音声プラットフォームならではの展開であり、オンラインとオフラインを効果的に連動させた施策です。

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8. 初めての車はどう選ぶ?「クルマの進路相談室」とSCHOOL OF LOCK!がコラボ

トヨタ自動車株式会社は、若年層に向けて“はじめてのクルマの選び⽅”を啓発する、「クルマの進路相談室」の2025年の取り組みとして、TOKYO FM/JFNの10代向け⼈気ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」とコラボレーションした特別企画「卒業ドライブ〜3⽉の⾞内ホームルーム〜」を実施。コラボの様子をまとめたスペシャルムービーを、2025年3月24日(月)から特設サイトにて公開しています。

「クルマの進路相談室」とは、高額な買い物であるにも関わらずじっくりと学ぶ機会がない“1台目のクルマ選び”に対して、新たな視点や気づきを提供し、1台目で選べるクルマの選択肢や可能性を広げるための取り組みです。特設Wwbサイトでは、車保有歴のある若年層600人の調査結果やリアルな声、また、車選びで押さえるポイントの解説動画など、充実したコンテンツでZ世代の車選びをサポートしています。

「クルマの進路相談室」は、2025年の施策として、GENERATIONSの⼩森隼さんやCRAZY COCOさんがパーソナリティを務め、ティーン世代から圧倒的な⽀持を集めるラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」とコラボレーション。本企画では、事前に番組内で「⾼校3年⽣の君がやり残したこと」をリスナーから募集し、選ばれた2組の高校生の夢を、トヨタ車によるドライブで叶えます。“卒業ドライブ”の様子は、「SCHOOL OF LO」内での特別放送のほか、スペシャルムービーとしても公開されています。

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9. 関西電力が新社会人を応援 バンドとコラボ、動画・FM802連動でメディアミックス

入学や入社・異動など、新たな生活が始まる4月を目前に、新社会人を応援しようという広告・PR事例が増えてきました。関西電力株式会社が公開したスペシャルムービーもそのひとつ。大阪出身のロックバンド、ハンブレッダーズとコラボレーションし、YouTubeやFMラジオとも連動するメディアミックスで若者を励まし、応援します。

このスペシャルムービー「ガクチカ卒業日」は、ハンブレッダーズが特別に書き下ろした新曲「バタフライエフェクト」と2025年春から社会に出る大学生たちが、チアリーディングや卒業制作、最後の試合などに打ち込んできた姿をとらえた映像がシンクロする作品です。

また、連動企画として大阪のラジオ局FM802のROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」にハンブレッターズが4回に渡り出演。メンバーが学生時代力を入れていたことや、コラボ楽曲などをめぐるスペシャルトークが放送されます。

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10. スマホをおいて「音」でご飯を楽しもう。味の素が「渋谷音飯マップ」を公開

味の素株式会社は、スマホを見ながら一人で食事をする「スマホ見ながら飯」による食事のおいしさ低下や食べ過ぎといった問題を解決するため、スマホを置いて“音”を楽しみながら食事をする「音飯プロジェクト」を開始しました。

プロジェクトの第一弾として、全国500名を対象に実施された「スマホ見ながら飯」に関する調査では、10〜20代の77.5%がスマホを見ながら食事をすると回答し、若年層を中心に「スマホ見ながら飯」が一般化していることが分かりました。さらに、46.4%が「スマホ見ながら飯」をすると味わって食事ができていないと感じており、ついだらだら食べてしまう、満腹感を感じにくいなど、食べ過ぎに繋がってしまうといった影響が出ていることが明らかに。

調査結果を受け、2025年3月13日(木)からは、プロジェクト第二弾として「渋谷音飯プロジェクト」を開始します。取り組みに賛同する渋谷区の飲食店17店舗が掲載された「渋谷音飯マップ」では、店舗内のQRコードをスマホで読み取ることで、店舗限定オリジナル番組やPodcastを聞くことができ、好きなコンテンツを楽しみながらご飯のおいしさも味わう体験が可能です。

「渋谷音飯マップ」では、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、TOKYO FM、J-WAVEの在京5局の協力で、本プロジェクト限定のオリジナル番組が制作されました。

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ラジオを活用した広告・プロモーション10事例まとめ

一方的に伝えるのではなく、声や対話を通じて「伴走する」コミュニケーションが求められる時代。ラジオや音声メディアは、その特性を活かし、地域活性化から若者支援、体験型プロモーションまで多彩な価値を生み出しています。

人の耳と心に残るメディアとして、ラジオを起点にした取り組みは今後も進化を続けていきそうです。

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