AIの発展≠女性の社会進出?業界に警鐘を鳴らした啓蒙動画
ここ数年でAI技術が飛躍的に発展し、世界中でさまざまなサービスが続々と誕生しました。AIを専門とする会社も登場し、まさに大AI時代へと突入したと言っても過言ではないでしょう。フランス発のArtefactもまさにそんな企業の一つで、ビッグデータとAIを組み合わせることでマーケティング支援から経営戦略の立案まで、幅広いビジネスを手掛けています。
勢いのある業界の、勢いのある会社……ギラギラした印象を抱きがちなレッテルが多いArtefactですが、実はかなり堅実で社会課題としっかりと向き合う経営理念を掲げているようです。その証拠に、女性の社会進出をテーマにした啓蒙動画が公開されました。
IBMが発表したとあるデータによるとAI企業の女性管理職比率はわずか19%で、目まぐるしい成長を遂げている業界であるにもかかわらず、女性の社会進出には貢献できていないのです。この事実に着目したArtefactの動画で紹介されるのは、女性を模ったAIサービスの数々。
「今日は何億回も10分タイマーを設定させられたよ」と語る女性や「わたしだって、何度も電気をつけろだとか電気を消せだとか、どうでもいい仕事しかさせてもらえなかった」と愚痴をこぼす女性、果てには「ママから電話です」と着信を告げるだけの仕事をしている女性が描かれています。本来であればAIを活用した仕事に就く女性が数多くいてもいいはずなのに、なぜか読み上げ機能としてしか使われない彼女たちの悲しい現実を皮肉たっぷりに表現しています。
「AI業界にはもっと多くの女性が必要です」というキャッチフレーズで締めくくられる動画は、今後中長期的な業界の発展を願っているからこそ打ち出せる強烈なメッセージが印象的でした。よく見ると映像そのものがAIで作られているのも、ささやかな遊び心が感じ取れますね。
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