好きな子の名前すら思い出せない婚活パーティー。がん研究団体の一風変わった節酒啓発施策

Case: Boozed-up Speeddating

仕事終わりのビールやついついおかわりしてしまうワインなど、日々のアルコール摂取は特にこの先の人生が長い若者たちにとって健康に与える影響が非常に大きいと言われています。

しかし、若者たちはなかなか健康について考えないもの。そこで、デンマーク最大のがん研究団体「Danish Cancer Society」は、“健康とは異なる切り口で若者にアルコールの恐ろしさを伝えよう”とあるプロジェクトを実施しました。

プロジェクト名は『酔っぱらいたちの婚活パーティ(Boozed-up Speeddating)』。

同団体は20歳から25歳の若い独身男性10名を募集し、同じく10名の独身女性が参加するスピードデート(婚活パーティー)に参加してもらいます。

スピードデートは全部で10ラウンド。第1ラウンドは男女共にとても楽しそうな様子です。

そして制限時間が終了すると、男性のみ地下のバーに集合。男性はラウンド毎にお酒を1杯飲むというのが、このプロジェクトのルールです。

ラウンドが進みにつれ、男性たちは徐々に酔っ払って会話もおかしな雰囲気に…。

ルールを知らない女性たちは、「最初のラウンドと比べ、どんどんおかしくなっていく…。」と愚痴をこぼし始めます。

そして最終ラウンドでは、男性はもはやベロベロの状態。失礼な発言を連発する人もいれば、ほとんどろれつが回らない人もいる程で、女性ももはや呆れ顔。

スピードデート終了後、男性たちはお気に入りの子の名前すら思い出せず、お酒を飲んでしまったことを大きく後悔します。一方で女性たちからも大きな非難を浴びました。

“健康問題”と言うと耳を貸してくれない若者を対象に、“恋愛”という新たな切り口で「過剰なアルコール摂取のデメリット」を訴えた節酒啓発キャンペーンでした。

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