「信号の色」と連動して「MINIの色」が変わる看板

Case: MINI Traffic Lights in Vienna

2015年11月に発表された、広告ジャーナリストたちが選ぶ世界的な広告賞「Epica Awards」のアウトドア部門でグランプリを受賞した作品をご紹介します。

クライアントは自動車ブランドのMINI。
今回受賞した“MINI Traffic Lights”と名付けられたキャンペーンを手掛けた代理店は、オーストリア ウィーンで活動するDemner, Merlicek & Bergmannです。

一目で理解できるそのクリエイティブがこちら。

ご覧の通り「信号機のライトの色」と連動して、そばにあるクラシックMINIが描かれた看板広告の「MINIの車体の色」が変わっているのです。

この仕掛けは、ウィーン市街の交通量の多い道路に設置されたもので、“ドライバーに街中を運転する楽しさと、クラシックMINIのアジリティ(敏捷性)を思い起こしてもらうこと”を意図して実施されたものだといいます。[信号の色が変わるタイミングで、寸分たがわず“すぐさま”MINIの車体の色も変わるという点からアジリティを示唆しているようです]

車体の色とともにコピー(メッセージ)も変わります。

It is red. Or as we call it: Blazing Red
(赤です。または、いわゆるブレイジングレッドともいいます。)

It is yellow. Or as we call it: Volcanic Orange
(黄です。または、いわゆるボルケーノオレンジともいいます。)

It is green. Or as we call it: British Racing Green
(緑です。または、いわゆるブリティッシュレーシンググリーンともいいます。)

同企画は「Epica Awards」に先駆けて、10月には欧州の広告祭「Golden Drum」でもグランプリを受賞しました。

ドライバーが必ず注視する信号とリンクさせた洒落た看板広告でした。

街中にある信号を使ったプロモーションや取り組みに関心のある方は下記記事もご覧ください。
朝を良くするブランドNescaféは、朝の道路もより良いものへと変えます。
“信号待ちのドライバー”にフォーカスした前代未聞の募金活動
神奈川県に「アトム信号機」が出現!「ROBOT TOWN SAGAMI」構想の舞台裏

(via Epica Awards)

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る