人気コーヒーメーカー・キューリグへ向けた、リサイクルと環境保護を訴えるショートムービー

Case:Kill the K-Cup

本格コーヒーや紅茶、ココアなどを1台のマシンで作れる、キューリグ(Keurig)という製品をご存知でしょうか。K-Cupと呼ばれるコーヒー豆や茶葉の入ったカプセルをセットしてボタンを押すと、およそ30秒ほどで香り高いドリンクを抽出してくれます。

1杯分の飲み物がすぐに用意でき、さらに抽出後はカプセルを捨てるだけという手軽さもあって、世界中で愛されているこのキューリグですが、ひとつ大きな課題として挙げられているのが『ゴミ問題』。

カナダの映像制作会社・Egg Studiosによると、2013年に生産されたK-Cupは地球を10周半もするほどの数だといい、それに伴って膨大なゴミが廃棄されています。さらにプラスチック製のカプセルにはアルミのふたがついていて、リサイクルや分別を難しくしているのだそうです。

環境保護、そして企業によるサステナビリティという観点からも、メーカーによる早急な対策が必要だと考えたEgg Studiosは、カナダのコーヒーショップ・Social Beanと協力し、この問題について人々に関心をもってもらうための映像を制作しました。

タイトルは「Kill the K-Cup」。“K-Cupでできた殺戮マシン”がカナダのハリファックスという街に突如現われます。街を破壊し、逃げまどう人々に容赦なく襲い掛かる様子は、まるで本物の映画を観ているようなクオリティーの高さです。

Egg Studiosはさらに、人権・環境などの社会問題について賛同者を募ることができるオンライン署名サービス「Change.org」において、キューリグのごみ問題に関するトピックを立ち上げたところ、わずか数日の間に1万人以上もの人が賛同したそうです。

キューリグは自社製品に対する一連のキャンペーンを受け、コメントを発表。指摘されたごみ問題に関して今後真摯に取り組み、2020年までにリサイクル可能なカプセルを開発することを約束しました。

企業による努力ももちろん必要ですが、商品を購入し、最終的にごみを出すのは我々消費者。限りある資源を守り、子どもたちによりよい環境を残していくために、私たちも学び、選択することが必要だと思いました。

動画はコチラ

参考サイト

The Inspiration Room
http://theinspirationroom.com/daily/2015/kill-the-k-cup/

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