蚊取り線香はここまで進化した!ブラジルの街に設置された『汗をかき呼吸する広告』

デング熱やジカ熱と、ブラジル全体で恐れられている蚊。リオ五輪まであとわずかとなった今、対策がなされないと蚊はどんどん増殖していきます。

そこで街中に現れたビルボードがこちら。『汗をかき呼吸する広告』として、蚊から、人間からも大注目を浴びているようです。

生物テロリスト、蚊

ネッタイシマカ(Aedes Aegypti Mosquito)は、ヤブカ属の吸血性の蚊の1種。黄熱、デング熱などの感染症を媒介するという恐ろしい蚊です。たったのひと吸いで死をもたらすとも言われ、生物テロリストとして恐れられています。

ジカ熱、チクングニア熱、黄熱、マヤロ熱など、いくつものウィルスを運ぶことの出来るネッタイシマカ。そんな脅威の蚊を退治すべく、あるモノが考案されました。


『汗をかき呼吸する広告』

こちらがその、街中に設置されたビルボード広告。テクノロジーにより乳酸と二酸化炭素を発生させ、汗と呼吸を再現。“人間の呼吸と汗”が大好物な蚊は、まんまとおびき寄せられる…という仕掛けなのです。

毎日、数百匹もの蚊を退治できるというこのビルボード。

中に閉じ込められた蚊は水分を失い、息絶える…という仕組みなのです。

最大4km離れた場所から、蚊をおびき寄せられるというこのビルボード広告。現在ブラジルでは2台設置されているようです。この広告を共同制作したデザイン会社、Posterscope、NBSでは、これをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で公開しています。制作費用は約2万2000円程のようです。

日々何百もの蚊を退治できるなんてスゴイ!世界中の街中に、このビルボードが出現する日がくるかもしれません。

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