電動アシスト自転車もブランディングの時代 中目黒のショールームが果たすイメージ発信

最近人気を集めているロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクや便利な折り畳み自転車などは、ヨーロッパなどの海外製がよく目につきます。しかし、子供の送り迎えをするパパやママを中心に人気を集めている電動アシスト自転車は、道路交通法による機能制限が必須であり、もともとは日本産が100%といった状態でした。

電動アシスト自転車はそもそもモーターである電動機で勝手に自走できない仕様であること、つまりペダルに力がかかった時だけ電動機が作動することが求められたからです。また、当初はペダルに加えた力と同じ力までしかアシストできないとされていましたが、2008年12月に規制が緩和され、現在では加えた力の2倍までのアシストが可能となっています(※1)。

そんな電動アシスト自転車の固定観念や印象を払拭するため、2020年にwimoが発売した「電動アシスト自転車と思われない電動アシスト自転車」COOZYは、洗練されたフレームデザインと豊富なカラーバリエーションで注目を集めました。2022年には、同じく子ども用自転車の印象を払拭する本格志向のwimo kidsを発売しました。そして、2023年“じてんしゃ”そのものの印象を一新するべく、「CASA WIMO」(カーサウィーモ)のカタチでショールームを新規オープンしました。

スタイリッシュな街、中目黒の中心部に位置し、wimo国内初のショールームは、自転車のあるオシャレなイエをコンセプトにデザインされていて、スペイン語で家という意味がある「CASA」を付け加えました。異なる雰囲気をひとつの空間で味わえるため、CASA WIMOでは自転車がある3つのスペースにわけています。

モダンなリビングでは、wimoの電動アシスト自転車シリーズCOOZYの洗練されたデザインと、宝石のような発色でインテリアアイテムとしてリビングに溶けこんでいます。

プレミアム感が漂う玄関では、天然木を使用したヘリンボーンの壁にレトロな雰囲気のある大きな窓に、複数台のCOOZYを置いても十分なスペースを確保しています。

遊びゴコロあふれる子ども部屋では、白い壁にショールームを外の世界とつなぐ3つの透明な窓があり、自転車に乗って楽しく出かけるイメージができる空間になっています。

国産シェアが高止まりしている自動アシスト自転車市場、他の自転車が高級志向やデザイン重視になりつつあるのを受けて、センスの良いライフスタイルギヤとしてのイメージを、家をイメージしたショールームによって空間で打ち出すことで付加価値を訴求していく一例となっています。今後、ますますこういうショールームやショップづくりは増えていきそうな予感がしました。

・※1参照元:日本電動アシスト自転車市場(WIMO)

その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る