多民族・多国籍・多宗教を抱えるニューヨークならではのマスク着用啓発ポスター

State of Respect

新型コロナウイルス感染患者が45万人を超えたアメリカ・ニューヨーク州で、マンハッタンを中心に鉄道やバスなどの公共輸送を運営するメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)が、人びとにマスクの着用を促す屋外広告を制作しました。

7種類のポスターはそれぞれマスクをした横顔が描かれており、よく見るとマスクがニューヨーク州の形であることが分かります。また人びとの人種や性別はさまざまで、多民族・多国籍・多宗教を抱えるニューヨークらしいデザインとなっています。

ニューヨークがパンデミックに陥った4月頃、テレビやインターネットのニュースで連日流れていたのは、患者で溢れた病院、憔悴しきった医療従事者、遺体を運ぶために並ぶトラックなどといったショッキングな映像ばかりでした。

しかし現在、同州は第一波を乗り越えて経済活動を再開し、今後も続くウイルスとの闘いに備えています。MTAがこのプロモーションを通して訴えているのは、マスクの着用だけでなく、パンデミックを通して人びとが得た強さ、回復力、そして絆という意味もあるのかもしれません。

これらのポスターは、マンハッタンを中心にブルックリンやクイーンズなど、約8,000カ所に掲示されているということです。

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