稼がなくてもお金は貯まる?! 米NPOが制作した「どっちの節約ショー」

Case: Would You Rather with Marcus Scribner

学生向けの奨学金制度やボランティア活動を支援するアメリカのNPO・DoSomethingが実施した、一風変わった新型コロナウイルス(COVID-19)対策の奨学金キャンペーンをご紹介。

ロックダウン(都市封鎖)でアルバイトなどの稼ぎ口が減るなどして国内の72%にのぼる学生が生活資金に不安を覚えている現状をふまえ、「稼がなくてもお金を貯めることは出来る」と、賢い節約術をクイズ仕立てで啓蒙するバイラル動画を制作したのです。

「第1問。コーヒーのテイクアウトを1年我慢するのと、フードのテイクアウトを1年我慢するの、どっちがおトク?」

「うーん、フードのテイクアウトのほうが額が大きそうだけど・・・コーヒー!」

「1日に何回も飲むから、その分家で作れば1,500ドルも節約になる
「そのとおり! 正解!!!」

「それでは第2問。1日1セント、2日目に2セント、3日に4セント・・・と倍々に貯金していくのと、100万ドルもらうの、どっちがおトク?」

「それはもちろん1セント貯金のほうが儲かるさ。倍々に貯金していけば、1年経つころには536万ドルも貯まる!」
「またしても正解!!」

「それでは最終問題です。一生床屋さんに行かないのと、おばあちゃんのセーターを使うの、どっちがおトク?」

「・・・このヒゲや髪型はトレードマークなんだ。ここにはしっかりお金を使うよ。おばあちゃんのセーターを使う。」

「そう!全部無理やり我慢しなくてもいい! 必要だと思うことにはきちんと使えばいいんだ。っていうかおばあちゃんのセーター、ヴィンテージじゃん。イケてんな!」

締めくくりに回答者役の男性が「収入が少なくないといって学業よりもバイトを優先したり、クレジットカードに頼っちゃダメだ。節約でもお金は稼げる!」とメッセージを掲げ、動画は終了します。

実はこのキャンペーンは、大手銀行・HSBCのスポンサードで行われているもの。このCMをシェアし、友人に節約術を広めると、2,500ドルの奨学金が当たる抽選に応募できる仕組みになっています。

安いものでも、沢山買えば大きな浪費に。しかし逆に、小さな額でも継続して貯めることで大きな財産に成長する── ついつい気づかない日常の「財テク術」を教えてくれる、意義深いキャンペーンでした。

(via Ads of the World)

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