“命の尊さ”を実感…もしも自分の葬式に呼ばれたら、あなたならどうしますか?
車を運転する際、法定速度を順守するのは基本中の基本。しかし『運転には自信があるから』『少しだけなら大丈夫だから』とスピード違反に対してさほど罪悪感を感じていない人は実のところ多いのかもしれません。
ベルギーの交通安全啓発団体は、危険だと分かっていてもついスピードを出し過ぎてしまう人たちに向け、驚くべき企画を実施しました。その企画とは、『自分のお葬式に招かれる』というものでした。
実の父親が悲しみのスピーチ
いつもスピードの出し過ぎで家族に心配をかけている一人の女性。
父親に呼び出されて訪れた先は、なんと葬儀場でした。訳も分からぬまま着席すると、神父さんの話に続き、父親がスピーチを始めます。
「自分より娘の方が先に死んでしまうなんて…」
これは危険な運転をやめない人の家族や友人が準備した『偽のお葬式』。「もしも自分がスピードの出し過ぎによる交通事故で死んでしまったら、周りの人はどれだけ悲しむだろうか?」という事を本人に実感してもらおうというのがこの企画の主旨です。
「どうかスピードを出し過ぎないでくれ。お前のことをどれだけ愛しているか。」涙ながらに娘に訴え掛ける父親に、女性の目からも涙が溢れます。
家族、友人が悲しむ様子に安全運転を誓う“故人”
会場には他にも多くの人が集まり、それぞれに「どうして逝ってしまうの?」「たった一人の兄弟なのに」と沈痛な面持ちで“故人”への思いを語ります。
自分のお葬式が開かれ、大切な人が悲しんでいる。そんな思いもよらない状況に、当人たちは非常にショックを受けた様子。自分のことをここまで愛してくれ、心配してくれていた家族や友人のために、安全運転をしようと固く心に誓ったに違いありません。
ラストは「この映像を、あなたの大切な人と一緒に観てください」というメッセージが表示されます。その言葉通り、この動画はYouTubeで600万回近くも再生されており、安全運転の大切さを訴えかけています。
(参考サイト:AdGang)
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