「IKEAへの問い合わせ」が支援窓口になる ポルトガル発DV支援キャンペーン

ポルトガルのIKEAが、ジェンダー平等に関する政府委員会CIGとタッグを組んだキャンペーンを発表しました。

広告には、目を覆うIKEAのぬいぐるみとともに「女性への暴力は、女性だけに向けられたものではない」というメッセージが添えられています。DVの影響は当事者だけでなく、同じ空間にいる子どもにも及ぶ――その現実を、“子ども”を象徴するプロダクトで静かに伝えています。

 

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注目したいのは、導線の設計です。IKEAのカスタマーサポートに電話し、特定の番号を選択すると、DV被害者向けの支援窓口へとつながる仕組みが用意されています。通話履歴は「IKEAへの問い合わせ」として残るため、周囲に知られず助けを求めることができます。

本施策は昨年のキャンペーン「Not the Real Culprits」の流れを汲むシリーズです。前回は、家庭内の家具が“加害者”として扱われてしまう現実を描いていましたが、今回はぬいぐるみを用いることで、子どもへの影響に焦点を移しています。テーマを段階的に深化させている点も興味深い設計といえるでしょう。

前回のキャンペーンはSNS上でも大きな反響を呼び、IKEAのInstagramでもっとも多くシェアされた施策のひとつとなりました。こうした継続的な取り組みによって、認知と社会的インパクトの双方を積み上げていることがうかがえます。

 

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PR EDGEでも過去に環境問題に関するIKEAのCSR事例を取り上げましたが、今回は家庭内暴力という社会課題へのアプローチです。「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンのもと、単一の課題にとどまらず、さまざまな社会課題に向き合う姿勢が見えてきます。

コールセンターという既存の顧客接点を、社会的支援のインフラとして機能させた本施策。企業が持つアセットを社会課題の解決に転用した好例といえるでしょう。

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