福利厚生から防災まで 非飲料投入で購買動機を拡張した「街の冷蔵庫」戦略

愛媛県松山市を拠点とする株式会社エヌケイワイが、2026年3月より自動販売機に新たな商品カテゴリーを導入しました。同社は松山市を中心に約1,100台の自動販売機を展開し、地域の生活インフラを長年にわたって担ってきた企業です。

今回の取り組みでは、従来の飲料に加えて、デザートなどの非飲料商品を既存の自販機に投入しています。すでに約60ヵ所への導入が完了しており、反響に応じて拡大を検討中です。

杏仁プリン缶01

全国的に飲料自販機の設置台数や売上が減少するなか、エヌケイワイは「喉を潤す」という購買動機だけに頼らない自販機のあり方を模索しました。

「ちょっとしたご褒美に」「話のネタに」「コミュニケーションのきっかけに」といった感情的な動機を生み出すことで、自販機で買い物をする理由そのものを広げようとしています。

杏仁プリン缶02
杏仁プリン缶03

新規設備への投資を行わず、既存の飲料用自販機をそのまま使える商品を選定しているため、導入のハードルが低いのも特徴のひとつ。コストを抑えながら商品ラインナップを差別化できるため、全国どこでも応用できる可能性もあります。

同社は企業や施設向けに、「福利厚生の充実」や「来訪者満足度の向上」といった価値を提案しており、オフィス・商業施設・イベント会場など、活用シーンは幅広く期待されています。

今後は季節限定品や地域特産品の投入、さらには防災・備蓄機能の付加も視野に入れています。デザートから防災まで、1,100台の”街の冷蔵庫”がその役割を拡張していく様子は、自販機のあり方をあらためて考えさせられる取り組みです。

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