多文化社会に向けてアプローチ 米・明治ビスケット菓子の販促CM

日本の菓子メーカー・明治が生み出した「ハローパンダ」は、1987年に日本で誕生し、アジアで人気を獲得。その後アメリカへと市場を広げ、現在では世界30ヵ国以上で販売されているロングセラー商品です。

なお、日本での販売は終了しており、現在は米国子会社であるMeiji Americaが展開しています。

米国で公開されているCMは、「ハローパンダ」のグローバルな認知拡大とあわせて、購買決定に関わる親世代にも届くコミュニケーション設計が特徴です。

CMには、サッカーの練習中に競い合う兄妹と、それを見守りながら審判役を務める親が登場。

実写にアニメーションやモーションデザインを組み合わせ、サッカー場からスケートパーク、体操スタジオへと舞台が移り変わります。

動きのあるシーンではアニメーションが重なり、子どもたちが遊びに没頭する瞬間の楽しさや高揚感を際立たせています。

このCMが興味深いのは、ひとつの表現で複数の層にアプローチしている点です。

赤や黄色を基調としたビジュアルやパンダのモチーフで、既存のアジア系ファンとの接点をキープ。一方で、黒人家族をキャスティングすることで、多文化社会であるアメリカの生活者にも自然に響く構成となっています。

単に子ども向けの広告にとどまらず、購買決定権を持つ親世代にも同時に届く設計です。

加えて、「HELLO World is HELLO PANDA」というスローガンのもと、「ハローパンダ」は長年にわたり子どもたちの好奇心や挑戦を応援する活動を続けてきました。スポーツ支援やeスポーツ大会への協賛といった取り組みは、その姿勢を示すものです。

本CMで親子がスポーツを楽しむ描写は、こうしたブランド活動と地続きの表現となっており、単なる商品訴求ではなく、「子どもの挑戦を応援する存在」としてのブランド像を印象づけています。

このように、視覚設計、キャスティング、ブランドストーリーが重なり合うことで、「ハローパンダ」のCMは子どもにも親にも届く多層的なコミュニケーションとなっています。

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