価格をパッケージデザインに導入した、ドイツのスーパーの強い意志

いまだ落ち着く気配を見せない世界的な物価高騰。昨今日本ではお米の価格が上がり続けていることで大きなニュースになっていますが、遠く離れたドイツでも物価上昇が激しいそうです。

とりわけ日常生活に大きな影響をおよぼす“食品の価格”という重要な要素を何とかするために立ち上がったのは、同国のスーパーマーケットチェーン・Penny。良いものをお手頃価格で販売する特徴をアピールしつつ、ユーザーの立場に寄り添ったパッケージリニューアル施策を通じて現地の人の生活を応援しました。

施策はとてもシンプルで、Pennyが扱うプライベートブランド商品のほとんどのパッケージをフルリニューアルし、価格のみの訴求に限定したのです。どこから見てもいくらなのかがわかるほど大々的にプリントされた値段は、ある意味Pennyが低価格にこだわる本気度の証拠とも言えるでしょう。プライスタグであればいつでも作り直して価格を書き換えることができてしまう一方で、パッケージであれば変更することは難しい……そんな事情を加味したうえで挑戦した意欲的な事例です。

「ユーザーにとっても今最も大切なものは何か?」という問いに対して明確に「お手頃な価格を安定的に提供すること」と定義し、それを言葉としてでなく実際に行動で示すことで自社の本気度合いをアピールした、勇気あるリニューアル施策でした。

このCMは2025年カンヌライオンズ「Classic」部門のグランプリに輝きました。

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