“乗るのがちょっと楽しくなる” 世界のエスカレーター広告 15選

Case: Creative Escalator Advertising

人が建物の各階を移動する目的で設置・利用される階段状の輸送機器、「エスカレーター」。

2015年7月、日本では鉄道事業社らが“エスカレーターの片側通行ストップを呼びかける”キャンペーンを行うなどしたこともあり、その利用法に際して物議を呼んでいる存在です。

今回はその話題と直接関係はありませんが、都市生活者の日常生活にはなくてはならない「エスカレーター」を活用した、世界のユニークな広告をまとめてご紹介します。階段でもない、エレベーターでもない、エスカレーターの特性を存分に活かした事例の数々をご覧ください。

1. アニメの世界観をチャーミングに表現した広告

[ブランド名:Homer Simpson Movie]

アメリカの人気アニメ「ザ・シンプソンズ」の映画がブラジルで公開するにあたって実施されたエスカレーター広告。大きくあけたホーマーの口にお菓子のドーナッツが吸い込まれていくように見えるというデザインです。

2. “段差”でチーズのシズル感を巧みに描いた広告

[企業名:Pizza Kingdom]

中国で宅配ピザのPizza Kingdomが実施したケース。“とろり”と糸を引くチーズの特性を、エスカレーターの“段差(ステップの側面)”を使って描いています。

エスカレーターの上り際の“少しずつ段差が開いていく”というニュアンスで、巧みにチーズ感を演出しています。

3. “段差”でジェットコースターの臨場感を描いた広告

[企業名:HopiHari Theme Park]

ブラジルのテーマパークがジェットコースターを訴求するために実施したケース。ジェットコースターに乗ってエンジョイしているカップルの一コマ一コマを各段差部分(ステップの側面)に描いています。

4. 階段とエスカレーターを比較した広告

[企業名:Coca Cola]

コカ・コーラがスウェーデンで実施したケース。階段の段差にはコカ・コーラの広告ビジュアルを。そして、エスカレーターの段差にはコカ・コーラ ライトのビジュアルがあるという表現。

「普段からエスカレーターに乗ってあまり運動しないあなたは、コカ・コーラ ライトをどうぞ」というメッセージを発信しています。

5. スナックの行方が気になる広告

[ブランド名:Doritos]

スナック菓子のドリトスが実施したケース。下りエスカレーターの頂上で袋から出てきたスナックが、一番下で男性の口に入っていくというビジュアルです。

「袋から出たスナックが一体どこへと向かっているんだろう?」と、乗客の興味を喚起するデザイン。

6. エスカレーターを横から見た形状を活かした広告

[ブランド名:Gillette]

ジレットが女性用カミソリ、ジレットヴィーナスを訴求するために実施したケース。エスカレーターを横から見て、女性の脚に見立てました。

そして、手すり部分にジレットヴィーナスの商品イメージを掲出して、あたかも“ムダ毛を剃っている”かのように見えるデザインを施しています。

7. エスカレーターの注意線を活かした広告

[ブランド名:Stabilo]

蛍光ペンのStabiloが、その“長持ちさ”を訴求するために実施したケース。エスカレーターのフチにある黄色の注意線に沿って、巨大な蛍光ペンを配しました。

朝から晩まで止まることなく動いているエスカレーターの特性を活かしています。

8. エスカレーターとエスカレーターの間を活かした広告

[ブランド名:Pantene]

ヘアケアブランドのパンテーンが実施したケース。2台のエスカレーターの間に艶やかな女性の髪をデザインしました。

9. エスカレーターの手すりを活かした広告

[企業名:Sushi Roll]

オーストラリアの回転寿司店が実施したケース。エスカレーターの手すりに、お皿に乗った寿司をいくつもデザインしました。

10. ステップのあの“縦溝”を活かした広告

[企業名:Head & Shoulders]

ヘアケアブランド Head & Shouldersが実施したケース。下りエスカレーターの下り口にクシをデザインし、ステップ部の“縦溝”を髪の毛に見立てるという表現です。

11. 乾電池で動いているように見えるエスカレーター

[企業名:Duracell]

ショッピングモールの上りエスカレーターの乗降口に掲示した電池ブランド デュラセルの広告。乗降口の地面パネルの中に、巨大サイズの乾電池が2本入っているように見えるデザインを施しました。

「(エスカレーターを延々と動かせるほどの)パワフルなバッテリーなんですよ」というメッセージをコミュニケートしています。

12. 地下駐車場の存在をアピールするドッキリエスカレーター広告

[企業名:Kungens Kurva Shoppingcenter]

スウェーデンのショッピングモールが、お客さんに地下駐車場の存在を知らせ、思い出してもらうためにしかけたエスカレーター広告。

2階から1階へと下るエスカレーターの到着地面に、あたかも大きな穴があいてしまっていて、その下から地下駐車場にいる親子がこちらに手を振っているように見えるビジュアルを掲示しました。

13. エスカレーターのあの“曲線部分”を活かした広告

[催事名:The Gothenburg International Film Festival]

ヨーテボリで開催される国際映画祭を訴求するための広告。エスカレーター乗降口の曲線を映写機に見立てています。

14. ステップと乗降口を連携させた広告

[企業名:Juice Salon]

様々なヘアスタイルが提案できることを訴求するために、美容サロンが実施したケース。下りエスカレーターの各ステップに様々なタイプのヘアスタイルをデザインし、下り口に“額から下”の男性の写真を掲示しました。

各ステップが下り口にくるごとに、いろんなヘアスタイルにしたモデルの姿が見られるという仕掛けです。

15. サーフィン体験ができる広告

[企業名:Demolicion magazine]

チリのサーフィンマガジンが実施したケース。まれにある段差のないエスカレーターの特性を活かして、サーフボードをデザインしました。

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