露人気カフェのデジタル施策「料理よりも、もっと素敵な写真をInstagramにUPしようよ!」

Case: Out of the post

ユーザー数4億人を突破したインスタグラム。毎日何千万枚という写真がアップされているわけですが、その中でも最も多く投稿されているジャンルの一つが食べ物です。

レストランで注文した美味しそうな食事を写真に収める人が多い中、ロシアの人気カフェ・Bushe Bakeryでは『食べ物そのものよりも、親しい人と食事をしている豊かな時間の方を大切にしてほしい』という想いを込めたプロモーションを実施しました。

まず同社は人気ブロガー数名に協力を依頼。店で好きな料理を注文し、その写真をそれぞれのインスタグラムにアップしてもらいました。

ここまでは普通のブログ(SNS)プロモーションですが、Busheはブロガーたちが一緒にテーブルを囲んで和やかに食事をしている様子を撮影し、彼らが撮ったインスタグラム用の写真とともにポスターにして市内のあちらこちらに掲示したのです。

『美味しい食事は、家族や友人と素敵な時間を過ごすためのコミュニケーションツール。ぜひ大切な人と一緒にBusheに来てください。』そんなメッセージ性を持ったこのポスターはSNSで話題となり、またインスタグラムで広く拡散しました。

近年では「フードポルノ(食欲をそそる美味しそうな食べ物の写真。食べたいという“欲求を駆り立てる”ことから、ポルノに例えられています)」なる言葉も生まれるなど、過度に食事の写真を投稿することに対して批判的な意見も出ているようです。

『何を食べたか』ももちろんですが、『誰と、どこで、どんな会話をしながら食べたのか』という事を楽しみながら、美味しい食事をいただきたいものですね。

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