「特殊部隊」は鹿「潜水艦」はクジラ 戦争ではなく自然を選ぶコスタリカの観光CP
コスタリカのツアー会社Green World Adventures(GWA)は、「Make Pura Vida. Not War」と題した観光広告キャンペーンを展開しました。国際紛争によって旅行先を再検討する英国の旅行者に向け、コスタリカの自然や生き物をユニークな方法でアピールしています。
キャンペーンでは、軍事用語とコスタリカを象徴する自然を組み合わせた7種類の広告を制作。たとえば「YES, WE HAVE SUBMARINES.(はい、潜水艦もあります)」というコピーに登場するのは海を泳ぐクジラ。「OUR TROOPS ARE READY TO MARCH.(部隊は進軍準備完了)」には、砂浜を進むウミガメが写っています。
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他にも鹿を「SPECIAL FORCES(特殊部隊)」、火山を「TANKS(戦車)」に見立てるなど、戦争を連想させる言葉をコスタリカの自然へと置き換えました。
こうした表現がより意味を持つ背景には、コスタリカが軍隊を持たない国であることがあります。同国は1948年に軍隊の廃止を宣言し、翌1949年には憲法で常設軍を禁止しました。
つまり広告に登場する「軍隊」は、すべてコスタリカの豊かな自然や生き物。軍事用語を逆手に取り、国の特徴そのものを観光の魅力へと変換したといえるでしょう。
キャンペーン名の「Make Pura Vida. Not War」にも、コスタリカらしさが表れています。「Pura Vida」は直訳すると「純粋な人生」といった意味を持ち、現地では挨拶としても使われるなど、コスタリカを象徴する言葉のひとつ。
美しい海や豊かな自然をそのまま見せるだけでは、多くの観光広告に埋もれてしまいます。そこで今回のキャンペーンは、世界情勢を背景にした軍事用語と、軍隊を持たないコスタリカという国の歴史を掛け合わせました。
潜水艦も特殊部隊も、この国ではまったく別の姿をしている。重いテーマを扱いながらも、コスタリカならではのユーモアと自然の魅力へと転換した広告事例です。
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