モスバーガーが公開した、2000年代のネット文化を詰め込んだ”音MAD風”広告。担当者に狙いを聞いた

日本発のファストフードチェーンとして世界中に店舗を展開するモスバーガーは、期間限定商品・とり竜田バーガーの発売をアピールするために、人気お笑い芸人・トムブラウン主演のCMを公開。そのCMの公式スピンオフとして同時に公開された“音MAD風”の動画が、2000年代のネット文化を詰め込んだ内容としてTwitterを中心に大きな話題を生みました。

SNSユーザーが騒然となった動画はどのようにして誕生したのか? 今後のモスバーガーの展望は? 話題とともに多くの疑問を呼んだ企画意図を担当者に聞きました。

とり竜田バーガーとトムブラウンさん、そして音MAD風の演出……一見すると関係のない組み合わせですが、どのようにして生まれた企画なのでしょうか?

とり竜田バーガーの特徴のひとつに、カットしたレモンが添えてあること、というのがあります。とり竜田とレモンの組み合わせが、とっても爽やかで美味しい商品なのですがとり竜田とレモンの組み合わせ……とり竜田とレモンが合体……という文脈の中で合体ネタをいつもコントで実施されているトムブラウンさん起用に繋がりました。MAD風演出は我々も予想外でしたが、今回企画立案からご一緒させていただいたコンテンツスタジオCHOCOLATE Inc.にご提案いただき決定しました。

2000年代後期にかけて誕生したネットミームをふんだんに盛り込んだ映像と特設サイトに仕上がっていましたが、制作する上でのこだわりはありましたか?

もちろん商品情報など必要なことは載せつつも、動画と同じく「超合体」をクリックすると、動画を彷彿とさせるデザインに切り替わるという仕組みになっております。動画に興味を持っていただいた方に、サイトでもお楽しみいただけるよう、デザインにはこだわりました。

トムブラウンさんの反応はいかがでしたか? また、なにか現場でのエピソードがあれば教えてください。

Twitterでもご本人が反応してくださっており、企画側としてはとっても嬉しかったです。撮影現場でお2人の漫才を拝見して、これは絶対に良いものができると確信しておりました。

Twitterを中心に大きな盛り上がりを見せた企画になったかと思いますが、実際の商品へのマーケティング効果はどうだったのでしょうか?

ユーザーの皆さまのおかげもあって該当商品の売り上げも好調です。また、店舗スタッフ含めて社内外から「おもしろかったね!」とお褒めの言葉をいただいています。オンラインオフライン共に、あらゆる感想をいただけていることは狙い通りです。

最後に、これからのモスバーガーのマーケティング戦略の展望について伺わせてください。

モスフードサービスの企業理念は「人間貢献・社会貢献」です。SNSの中でいかにユーザーの皆さまに楽しんでいただけるか=SNS内での発話量は企業理念の「人間貢献」にも通じると信じ、モスバーガーのことを話したくなるようなブランドになれるようコンテンツを量産できればと考えています。

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