自社の広告をブロック!? “宣伝する必要などない美味しさ”を訴求する、ビール会社のデジタル施策

Case: The Gordon Finest Adblocker

押しつけがましいポップアップや迷惑な広告を除去してくれる、アドブロッカー。ベルギーでは32%もの人が利用しているそうですが、広告を出したい企業にとっては悩みの種となっています。

そんなジレンマを逆手にとって、ユニークな方法をとったのが、同国のビールブランド・Gordon Finest Beers。なんと自社の広告を非表示にするためのアドブロッカー『The Gordon Finest Adblocker』を作ったのです。

一体どういうことかと言うと、まずはYouTubeのプレロール、バナー、SNSにおいて、以下のようなコマーシャルを制作。

これはGordon Finest BeersのCMです。美味しいビール、素晴らしい広告。でもあなたがこのCMを見たくないのであれば、それでも構いません。この美味しさをわざわざ証明する必要なんてないんですから。『The Gordon Finest Adblocker』をインストールすれば、我々の広告は表示されなくなりますよ。

あえて“自分たちの広告をブロックする”という矛盾した取り組みをユーザーが不思議に思い、このリンクをクリックするとGordonのキャンペーンサイトへと遷移します。

そのページでは“自動的にアドブロッカーをインストールしているかのような画面”が表示されます。(実際には何もインストールされていませんが、プログレスバーが0~100%へと進みます)

プログレスバーが100%に到達すると…

本当だったらここにGordon Finest Beersの広告があるはずなんですが、ご心配なく。ちゃんとブロックしましたよ。

とご丁寧に説明。要は『自分たちの広告をブロックしてるんですよ!すごいでしょ!』と宣伝しているわけです。

このキャンペーンは1週間で65万人にリーチし、そのうち実際に“ブロックした”のは2,864人。つまり99.6%もの人は最後までこの広告を見続けたという、驚異的な広告視聴完了率を記録することに成功しました。

宣伝しないことを宣伝するという方法でネットユーザーの関心を集めた、意表を突くデジタルプロモーションでした。

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