服装から味覚を生成 K-CitymarketがAIで提案する自分だけのレシピ

今日の服装から、今日の献立を決めるとしたら?フィンランドのスーパーチェーンK-Citymarketが、ファッションと食という一見異なるジャンルをつなぐユニークなサービスを展開しました。

「Style to Taste」と名付けられたこのサービスでは、自分の写真を撮影またはアップロードすると、AIが服装の色や形、質感などの視覚的特徴を分析。その人のスタイルから味のプロフィールを生成し、レシピを提案します。サービスはこれまでに15,000回以上利用されたといいます。

服装から導き出されたスタイルをもとに味のプロフィールを作成し、K-Citymarketが持つレシピの中から料理をマッチング。必要な食材は同店で購入できるため、ファッションを起点にしたちょっとした遊びが、献立選びから実際の買い物までつながる仕組みです。

さらに、このユニークな体験をリアルでも実施。異なるファッションスタイルを持つクリエイターたちを招待し、その日の服装から導き出された料理を実際に振る舞いました。自分のファッションがどんな「味」になるのかを、本当に食べて確かめられるイベントです。

そして、今回の施策でうまく生かされているのが、“taste”という言葉が持つ2つの意味です。英語の“taste”には「味・味覚」だけでなく、「好み・センス」という意味もあります。

K-Citymarketが掲げるブランドメッセージは「You’ve Got Taste. We’ve Got You.」(あなたにはあなたの好みがある。私たちはそれに応える)。一人ひとりが持つ異なる“taste”に、豊富な品揃えで応えるというブランドの考え方を表しています。

今回のサービスでは、ファッションの“taste(センス)”を食の“taste(味)”へと変換。言葉遊びだけで終わらせず、ブランドメッセージそのものを体験できるサービスへ落とし込んでいます。

スーパーがレシピを提案すること自体は珍しくありません。しかし、K-Citymarketは「冷蔵庫に何があるか」「何を食べたいか」ではなく、「今日何を着ているか」を入口にしました。

ファッションという意外な接点から料理との出会いをつくり、その先の商品購入にも自然につなげる。スーパーの定番ともいえるレシピ提案に、新しい入口を加えたマーケティング事例です。

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