\ Pick of the month /先月の話題事例ピックアップ<2026年8月>

PR EDGEにおいて、1ヵ月を通してたくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップしてご紹介する「Pick of the month」。

今回は、スターバックス、ベックスコーヒー、豊島屋、島根県江津市、フェンディ、SABON、講談社の7事例紹介記事をまとめてお届けします。

1. 日本上陸30周年を地域の未来へ スターバックスが3県から始める地元共創PR

スターバックス コーヒー ジャパンは日本上陸30周年を記念し、年間を通して複数のアニバーサリー企画を展開しています。

一連の周年事業における新たな取り組みとして2026年8月5日(水)より始動したのが、地域とともに未来を育む「STARBUCKS JIMOTO PROGRAM」です。企業の節目をきっかけに、ローカル資源の価値を高めて還元していく試みとなっています。

プログラムの皮切りとなるのは青森県、群馬県、沖縄県の3エリア。各県ならではの食材やテーマを生かしたオリジナル商品を開発し、通年販売とすることで、持続的な地域支援へつなげる狙いです。

また、企画段階から従業員が参加するプロセスを組み込み、インナーブランディングの役割も持たせました。

従業員や住民が関わり合い、その土地の魅力をともに育む本プロジェクト。商品を通年で販売することで、地元との結びつきを一過性で終わらせない持続的な関係へと深めます。

自社の節目を地域社会とともに歩む契機とし、共創を通じて店舗・ブランドへの共感や好意形成につなげる周年施策です。

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2. Suicaのペンギンで夏の来店動機を創出 ベックスコーヒーの販促キャンペーン

株式会社JR東日本クロスステーション フーズカンパニーが運営するベックスコーヒーショップは、2026年8月3日(月)から「夏のSuicaのペンギンキャンペーン」を順次開催しています。

猛暑が続く夏季に、駅利用者が気軽に水分補給や休息ができる「夏のエイドステーション」として店舗を位置付け、Suicaのペンギンを活用した企画で来店のきっかけを提案しています。

2026年8月3日(月)から8月31日(月)までは、エントリー後にJRE POINT WEBサイトに登録したSuicaで所定の購入条件を満たすと応募できるキャンペーンを実施しました。

また、2026年8月25日(火)から9月7日(月)までは、交通系電子マネーでドリンクを含む600円(税込)以上を購入した人へ、限定デザインのSuicaのペンギンステッカーを配布。

裏面に記載された合言葉を公式LINEアカウントへ送信すると限定壁紙を受け取ることができ、店頭で受け取った特典をデジタルコンテンツへ自然につなげています。ポイントキャンペーン、限定グッズ、ステッカー配布、LINE限定壁紙を組み合わせることで、店頭での購入からデジタルコンテンツまで複数の接点をつくりました。

多くの人に親しまれているSuicaのペンギンを入口に、夏場の休息需要と店舗利用を結び付けた販促キャンペーンです。

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3. 毎年待ち遠しい「鳩の日」へ 豊島屋に学ぶ記念日マーケティング


株式会社豊島屋は、創業日である8月10日の「鳩の日」に、鳩サブレーをモチーフにしたシリコンポーチ「はとっこ」を限定販売しました。

「鳩の日」は、創業日と代表商品にちなみ、お客様へ感謝を伝える日として毎年展開している取り組みです。限定商品の販売や特別価格での商品提供、関連店舗での限定メニューなど、その年ならではの企画を用意することで、創業日を生活者が参加できるブランドイベントへと育てています。

注目したいのは、長年親しまれてきた鳩サブレーを、「食べる商品」から「持ち歩くブランド」へと広げている点です。

「はとっこ」は鳩サブレーを収納できるだけでなく、リップやイヤホン、小物入れとしても活用できます。代表商品を日常で持ち歩く理由をつくることで、食べる体験だけで終わらないブランド接点を生み出しています。

企業の記念日は毎年訪れるものの、一度きりのキャンペーンで終わってしまうケースも少なくありません。一方、豊島屋は毎年異なる限定商品や企画を展開することで、「今年の鳩の日は何が登場するのだろう」という期待そのものをブランド資産へと育てています。

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4. 島根県・江津市役所に「ギャル課」誕生 街のバイブスをアゲる共創型地域ブランディング

2026年8月18日(火)、人口約2万人の島根県江津市とギャルマインドを活用したコミュニケーション支援を行う株式会社CGOドットコムは、地域活性化に関する連携協定を締結し、「ギャル課」を発足させました。

人口減少が進む同市において、地域の魅力を新しい視点で捉え直し、若年層へ届けて関係人口の創出を図る施策です。

活動の第1弾として、市内事業者とともに新しいお土産商品の企画・開発に取り組みます。若者のリアルな声を引き出す独自メソッド「ギャル式®︎ヒアリング」を活用して商品に反映。

完成した商品は2026年12月13日(日)開催の「A1市街地グランプリ GOTSU2026」でお披露目し、会場限定で販売する予定です。当日はギャル課メンバーが店頭での交流やSNS発信を担い、地域内での共創を促すとともに、外に向けた情報発信を一体で進める構成となっています。

庁内や地元事業者の意識改革を行うインナー施策と、若者に届く外部広報を「ギャル」という切り口でひとつに結びつけた本施策。行政が抱える固いイメージを払拭しながら、話題化と組織内外への前向きな機運の波及を同時に目指す地域ブランディングといえます。

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5. 目黒蓮が魅せるフェンディ「バゲット」 長く愛されるアイコンを現代の自己表現へ

フェンディは、アイコンバッグ「バゲット®」を称えるキャンペーンの一環として、ブランドアンバサダーを務める目黒蓮さんが出演する本編動画を公開しました。

今回のキャンペーンで目を引くのは、その歴史や伝統だけを訴求するのではなく、「自己表現」という価値を軸に、現代におけるバゲットの意味をあらためて提示している点です。

目黒さんの本編動画では、バゲットを携えた自然体でありながら洗練された姿を通して、自由なスピリットと現代的なエレガンスを表現。バッグそのものを主役にするだけでなく、持つ人の個性を映し出す存在として描いています。

年代や活動領域、個性の異なるキャストを起用することで、ひとつのアイコンに特定のイメージを与えるのではなく、「誰が、どう持つか」によって異なる魅力が生まれることを可視化。長く受け継がれてきた商品を、現代の多様な自己表現に開かれた存在として見せています。

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6. CMだけに終わらせない 田中樹起用・SABONのアンバサダー戦略

SABON Japanは、SixTONESの田中樹さんを新アンバサダーに起用し、新CM「SABONでOff」篇、「香りでON」篇の放映を開始しました。

アンバサダーマーケティングでは、知名度や話題性だけでなく、ブランドの価値観を体現できる人物を選ぶことが重要です。

SABONは、田中さんの自らを磨き続け、自然体で優しさにあふれる人物像を、「日々をひた向きに生きる人々の心と肌に安らぎを届けたい」というブランドメッセージと重ね合わせました。

注目したいのは、アンバサダー施策をCMだけで終わらせていない点です。特設サイトではCMに加えてメイキングやインタビュー映像を公開するほか、「#田中樹とSABONしよ」と題したSNS動画を配信。

全国の直営店舗では店内放送「田中樹のSABONトーク」やポスター展開に加え、ボディスクラブや数量限定キットの販売も実施し、オンラインからリアル店舗まで一貫したコミュニケーションを展開しています。

CMで興味を持った生活者が、SNSや特設サイトでブランドへの理解を深め、店舗で商品や世界観に触れる流れをつくることで、一過性の広告接触ではなく継続的なブランド接点を創出。アンバサダーを広告出演者ではなく、商品の魅力とブランドの世界観を伝える存在として活用しています。

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7. 長年の関係性を商品化 羽生結弦×プーさんに見るファン文脈の生かし方

株式会社講談社は、プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんと「くまのプーさん」をテーマにした『プーさんへ 羽生結弦とくまのプーさん メモリーブック きせかえ衣装プーぬいぐるみ付き』の予約を、2026年8月18日(火)から10月20日(火)まで受け付けています。

セットにはプーさんのぬいぐるみ1体と、羽生さんが着用したフリー「SEIMEI」、ショート「バラード 第1番」の衣装を再現した着せ替え衣装2着が付属。届けられる際は、ぬいぐるみが「SEIMEI」の衣装を着用し、「バラード 第1番」が着せ替え用として付きます。

マーケティング事例として注目したいのは、原作デビュー100周年という節目に、講談社が「特別な絆」と表現する両者の関係をひとつの商品にまとめた点。羽生さんがプーさんとともに歩んできた姿や、プーさんへの思い、代表的な衣装を商品の要素として組み合わせています。

新しいキャラクター設定を一からつくるのではなく、すでに知られている羽生さんのプーさん好きという一面を起点に、周年、写真、衣装、手紙、ポスターをひとつの企画へ束ねました。人物とキャラクターの間にある関係性を、記念商品の構成へ落とし込んだ事例です。

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8月は、周年やキャンペーンを一過性の話題で終わらせず、生活者の日常や店舗・デジタルへと接点を広げる取り組みが多く読まれたようです。

積み重ねてきた文脈を身近な持ち物や広告表現へと丁寧に落とし込むことで、継続的にブランドを想起させる機会をつくり出しています。

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