マンホールカードが“お守り”として人気に? 新潟県小千谷市の受験生応援PR
ダムやマンホール、名所旧跡や観光スポットなどをトレーディングカードにした“ご当地カード”をご存じでしょうか。2025年10月には、東京・渋谷で「ご当地カードサミット」というイベントが行われるなど、人気が高まっています。
マンホールカードは、国土交通省や日本下水道協会などでつくる下水道広報プラットホームが企画し、地方自治体と共同で作成して無償配布するもの。マンホール蓋のデザインや位置情報、由来を紹介するコレクションアイテムで、全国で900種類以上が発行され、観光や地域PRのツールとして人気を集めています。
そんななか、受験生応援お守りとして、マンホールカードを配布する自治体が見受けられます。「丸くて(穴に)落ちない」「でこぼこしていて滑らない」という験担ぎを所以として、挑戦する背中をそっと押す、そんな事例が増えているようです。

新潟県小千谷市では、立身出世の象徴「鯉(ニシキゴイ)」と、秋季に実施する花火大会「片貝まつり」をデザインしたマンホールをフィーチャーしたマンホールカードを配布します。

この小千谷市の取り組みは2024年に続いて2年目にあたるといい、受験生のみならず、さまざまな資格取得を目指す人を応援するもの。職員手作りの合格祈願メッセージカードとセットして、各400組を用意。そのなかには市長直筆メッセージが含まれる「レアカード」が紛れているといいます。
片貝まつりデザインは、世界一の四尺玉花火を打ち上げることから「夢を打ち上げる」イメージから、配布カードに選ばれました。

本年度の配布は、年末年始を除く2025年12月1日(月)から2026年3月31日(火曜)まで。同市内の、ニシキゴイの展示施設「錦鯉の里」と「総合産業会館サンプラザ」で実施します。事前予約や郵送には対応しないそうです。
こうした取り組みは全国に広がっており、小千谷市のほか、茨城県つくば市・香川県丸亀市・名古屋市下水道科学館など多数の自治体や公共団体が同様の受験生応援PRを展開。地域資源を紹介するシティーPRとして、験担ぎをフックに受験生やその家族に向けた集客PRの新潮流となっているようです。
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