失読症の“学習ツール”になる画期的なポスター

Case: Making Sense of Dyslexia

学習障害の1つで、文字が読めなくなったり読みづらくなる“失読症”。ある研究によると、失読症の人々は言語的な困難を補うため“空間認識能力”が発達していると言われています。そこに目を付けた失読症支援団体「Sydlexia」がアラブ首長国連邦で画期的なプリントキャンペーンを実施しました。

そのクリエイティブがこちら。

文字をバラバラにすることで、“認識できない文字”を理解することがいかに難しいかを伝えます。

Making Sense of Dyslexia(失読症という症状がどのようなものかを理解しましょう)

またこのクリエイティブはポスターとして掲示する以外に、失読症の人々の学習ツールにもなるのです。

ガイドに従って折り紙感覚で紙を折っていくと…

「DOG」という文字が大きく描かれた犬のオブジェが完成。折り紙の体験を通して、文字が持つ意味を記憶に定着させようというアイデアです。

デザインはそれ以外にもウサギやキツネなど全部で4種類。

これらのプリント広告は街中に掲示され、切り取って持ち帰られるようになっています。

また同団体のHPには、折り方をまとめた動画と印刷用のPDFも用意されていました。

失読症の人にとっては“学習ツール”、失読症でない人にとっては“啓発ポスター”という2つの役割を果たすユニークなクリエイティブでした。

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