サウジアラビア史上初 “女性への反虐待”啓発広告

Case:The First Ever Saudi Arabian Female Abuse Ad

世界経済フォーラムで発表された「世界男女格差レポート」で、全135カ国中131位だった中東サウジアラビア。

ほぼ全てのサウジアラビアの女性は、男性(父親、兄弟、そして夫)に良く言うと“保護”され、悪く言うと“所有”されており、一説には数多くの家庭内暴力が表沙汰にならないだけで、日夜女性たちを苦しめていると言われています。

そんな状況にまったをかけるべく、サウジアラビア国内で様々な社会問題の解決に取り組む慈善団体「キング·ハーリド財団」が、女性への虐待、家庭内暴力の反対を啓発するためにセンセーショナルな広告を制作しました。

広告タグラインは、“Some things can’t be covered. Fighting women’s abuse together”。

保守的なイスラム社会の女性が身につける“目だけをみせる”ニカーブ。
その衣装に身を包んだ一人の女性。

ニカーブからのぞく片方の目には、顔と体を覆っている布では“隠しきれない”痛々しい暴力の痕跡が刻まれています。このような悲惨な事態に“目をつむる”のではなく、しっかりと見つめ、共に行動を起こしましょうと啓発するクリエイティブ。

思わず目をそらしてしまいたくなります。ただ、だからこそ“切実な思い”を一際強く感じとることができました。ここからがスタートですね。

代理店はサウジアラビアの首都・リヤドにあるMemac Ogilvyです。

参考サイト

Buzz Feed
http://www.buzzfeed.com/copyranter/the-first-ever-saudi-arabian-female-abuse-awareness-ad

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