「僕も誰かの役に立つことができるんだ。」超低価格点字プリンターを発明した13歳の挑戦

「視覚障害者への寄付を求められた時…ちょっと考えてみたんだ。“盲目になるってどんな感じだろう?”って。」そう語るのは、13歳の少年シュブハム・バネルジー君。このちょっとした疑問が、彼の素晴らしい発明のきっかけとなったのでした。

「盲目になる」ということ

「盲目になって失うことを、色々と考えてみたんだ。友達の顔、サッカーの試合、読書…。そこで疑問に思い両親に聞いたんだ。“彼らはどうやって読むのか”って。そしたら忙しい両親は、Googleで調べてみたら?って(笑)。」 忙しい両親のアドバイスのもと、1人Googleで検索。そこで彼に新たな疑問、そして閃きが湧き上がったのです。

点字プリンターの存在

その時彼は、“点字プリンター”の存在を知ります。しかしそのほとんどは高価で、2000ドル(約23万円)ほど。気軽に購入できる価格ではありません。そこで彼は考えました。「プリンターを安く製作する、いい考えはないか?」少年の試行錯誤の日々が始まります。

レゴ製点字プリンターを発明

そして彼はコストを下げるべく、「教育版レゴ マインドストーム」を使用。ついにプリンターを製作することに成功したのです。日夜、学校の勉強とフットボールの練習の合間をぬって努力した結果が、ここで実を結びます。

ブレインとして、SDカードサイズの極小コンピューター“intel Edison”を使用。全ての機能を一括して、完璧に動かす要となる一枚です。

無事点字がプリントされるか…

緊張のテストプリント。果たしてキレイに点字が印刷されるのでしょうか…。

どうやら大成功のようです。家族とともに確認。

お父さんとintelの協力により起業

制作に成功したシュブハム少年は、起業しこのプリンターを何千台と大量生産。「視覚障害者の生活に役立つことが出来るんだ。」と、新たな自信がみなぎったようです。

インテルの極小コンピューター、“intel Edison”のCMでした。この大衆向けの点字プリンター『Braigo』は、自分で組み立てられるようです。価格は350ドル(約4万円)。2015年末に商品化を予定しているとか。

「それに適したツールと、いっしょに模索する仲間がいれば、出来ないことは何もない。」と語る、シュブハム少年。疑問に思ったことにきちんと向き合った姿勢に、心を打たれます。さぁ、あなたは何を作りますか?

(参考サイト:Ads of the World

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