勝利は必ずしも心地いいわけではない ナイキが描く“勝利の代償”
世界で活躍するトップスターから学生をはじめとした一般人まで、幅広い層から支持されるスポーツアパレルブランドのナイキは、さまざまなアプローチの施策を行う会社としても知られています。そんなナイキがアメリカで公開したCMが、すべてのアスリートが共感できる“あるある”な現象にスポットライトを当てたことで話題を呼んでいます。
CMに登場するのは誰もが知るアスリート……ではなく、一般人と思われる人たち。親しみやすい等身大の人が次々と画面に映し出されていきます。そんな彼らはなぜか一様に脚を引きずっており、まるでケガをしているかのように街中を歩いているのですが、その謎は動画の最後に流れる「昨日のマラソンに参加した皆さん、身体は痛くない?」というラジオのセリフが種明かしとなり、実は全員がローカルマラソン大会の出場者であったことが判明します。
エンドカードで映し出される「勝利は必ずしも心地のいいものではない」というキャッチコピーがシュールな笑いを誘うと同時に、幅広いスポーツ愛好家をターゲットとしているナイキならではのクリエイティブであることが伺えるCMでした。多くのブランドがとにかく“心地よさ”や“気持ちよさ”の表現を前面に打ち出す中で、あえて不便な側面にスポットライトを当てる手法は参考になることでしょう。
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