“会うことの価値”を再定義したJR東海のTVCM「会いにいく、が今日を変えていく。」
「会いたいのに、会えない」。ここ数年、新型コロナウイルス感染症でそんな状況にあった私たち。どこにも出掛けられず、人の移動が極端に減ったことで、航空・鉄道業界の業績は記録的な悪化となりました。この状況を受けてPRやマーケティングのあり方も変化し、人々がそれぞれにwithコロナをとらえ生活を送る今、PRやマーケティングも新たな局面を迎えようとしています。
出張や帰省、旅行で活用される東海道新幹線を運営するJR東海は、「会いたいのに、会えないという日々を経験する中で、“会うことの価値”をもう一度見つめ直したい。」と、働く人の「会う」を応援するCMキャンペーンを2022年から実施。「会うのが、いちばん。」というキャッチコピーで展開された伝説のCM「クリスマス・エクスプレス」シリーズに出演した深津絵里さんを起用し、あれから33年経った今も人と人の「会いたい」という気持ちは変わらないことと、コロナ禍を経たことで得られた「会うって、特別だったんだ。」という気づきを表現しました。
今年の2023年はさらに踏み込んで、「会いにいく、が今日を変えていく。」をメインメッセージに据えた、賀来賢人さん出演のTVCMを放映。会わないことがデフォルトで、ビジネスシーンでもオンラインでのやり取りがラクで効率的という風潮が高まるなか、「会うことで生まれる価値がある」「会うことで築ける関係がある」ことを伝えています。
JR東海TVCM「会いにいく、が今日を変えていく。」
TVCM内では、ビジネスパーソンに扮した賀来さんが行く新幹線での出張、そしてその先で直接人に会う様子をいくつもの視点から描いています。新幹線の窓から見える特徴的な風景が流れた後にトンネルを抜けると、その先には「会いにいく」ビジネスパーソンを迎えてくれるたくさんの人たちの笑顔がありました。
また、先述の「クリスマス・エクスプレス」シリーズでは、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イヴ」を起用したことも傑作と語り継がれる要因ですが、本CMのテーマソング「会いにいこう」も、思わず鼻歌を歌いそうなポップで印象的なメロディ。作中では、窓からの絶景にワクワクを抑えられない様子の賀来さんが歌を口ずさむシーンもありました。
作曲は、Netflix『First Love 初恋』、『全裸監督』シリーズ、映画『竜とそばかすの姫』、『モテキ』、アニメ『血界戦線』シリーズなどを手掛けた岩崎太整さん、歌唱をUAさんが担当し、人々の記憶に残るTVCMに仕上がっています。
「会う」を支え、「会いにいく」を応援する存在であり続けたいというJR東海の想いは、どんな時代でもブレずに、時勢に沿ったアプローチで人々へ届け続けています。
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