100年以上続く笑顔を封印 The Laughing CowのユーモアあふれるPR施策

チーズブランドのThe Laughing Cowが、ブランドを象徴する牛の笑顔を一部の商品パッケージから消す大胆なPR施策を展開しました。

1921年の誕生以来、笑顔の赤い牛をブランドの顔としてきたThe Laughing Cow。今回、一部の商品パッケージでは牛が真剣な表情に変わり、「The Not Laughing Cow」と表示。「WE NEED TO TALK(話があります)」という意味深なメッセージとQRコードが添えられました。

 

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なぜ牛は笑わなくなったのか。ブランドはすぐには理由を明かさず、約1週間にわたって謎を残すことで、生活者の関心を集めました。

その答えが明かされたのは、アメリカの人気トーク番組「Jimmy Kimmel Live!」。番組に笑わなくなった牛のマスコットが登場し、その理由が明らかになります。

牛が笑わなくなった理由は、人々が日常の些細な違いをきっかけに言い争っているから。飛行機の座席を倒していいか、グループチャットでどう振る舞うべきかなど、本来なら笑って済ませられそうな違いが、人間関係の亀裂になっていることに目を向けました。

ここでキャンペーンの鍵となるのが、The Laughing Cowの代表商品である三角形の「cheese wedge」です。

英語の“wedge”はチーズの「一切れ」を意味する一方、「drive a wedge between〜」と表現すると、人と人との間に亀裂を生むという意味になります。ブランドはこの二重の意味を利用し、「wedgeは人を引き離すものではなく、分け合うものであってほしい」というメッセージへとつなげました。

さらにキャンペーンはこれだけで終わらず、The Laughing Cowは「#SpreadTheLaugh」をスタート。日常のささいな言い争いを動画で紹介し、対立するほどの問題ではないと認めたうえで、牛にもう一度笑ってほしいと呼びかけ、その動画をハッシュタグ付きでSNSに投稿するよう促しています。

「笑わない牛」という違和感から始まり、テレビでの種明かし、商品を生かした言葉遊び、SNSでの参加まで、すべてをユーモアでつないだキャンペーンになっており、The Laughing Cowらしい「笑い」の世界観を一貫して伝えたPR事例です。

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