IKEAの商品名を発音できる? “あるある”を生かしたTikTok施策
IKEAの商品を見て、「これ、なんて読むんだろう?」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。そんなIKEAならではの“あるある”を、そのままゲームにしてしまったキャンペーンがUAEで登場しました。
IKEA UAEは、TikTokを活用した「The Swedish Test」を展開。画面に表示されるIKEAの商品名を声に出して読み、その発音の正確さを競うチャレンジです。
登場するのは、LACKやBILLYといった比較的読みやすい名前から、ÖRFJÄLLやBJÖRKSNÄSなど、思わず口ごもってしまいそうなスウェーデン語由来の商品名まで。正しく発音するとゲームが進み、正しく発音できた商品名が増えるほど、IKEAのギフトカードを獲得するチャンスも高まります。
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そもそもIKEAの商品に独特な名前が付けられている背景には、創業者Ingvar Kamprad(イングヴァル・カンプラード)の工夫があります。ディスレクシアによって読み書きに困難を抱えていたKampradにとって、数字の商品コードを覚えることは簡単ではありませんでした。
そこで商品を識別しやすくするために名前を付けるようになり、現在ではスウェーデンや北欧の地名、人名などを用いたIKEA独自の命名体系へと発展しています。
つまり、もともとは商品を覚えやすくするために生まれた名前が、海外の生活者にとっては「発音するのが難しい」というIKEAらしい特徴になり、今回それ自体がゲームの題材になったのです。
SNSでは、ブランドがユーザーの注意を引きつけられるのは、スクロールされるまでのわずか1〜2秒ともいわれています。そこで制作を手がけたOgilvy Amsterdamが目指したのが、こうした短い接触時間を、より長いブランド体験へと変えることでした。
結果、ユーザーは「The Swedish Test」を通じて、平均2分以上IKEAとインタラクションしたといいます。商品名を見て、声に出し、判定を確認して、また次の商品名に挑戦する。ゲームを楽しむうちに、IKEAの商品名に何度も触れる仕組みです。
数秒で流れてしまいがちなSNS上の接点を、約2分のブランド体験へと変えることに成功しました。
読みにくい商品名を分かりやすく変えるのではなく、その難しさ自体をゲームにした今回の施策。ブランドにとって一見不便にも思える特徴も、見方を変えれば人を参加させるコンテンツになります。
創業者の工夫から生まれた独自の商品名を、現代のSNSに合わせた体験へと変換した、IKEAらしいマーケティング事例です。
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