ブランド育成のトレンドは“共創”? ハウス食品グループ共創コミュニティ・ラボ
ハウス食品グループが運営するコミュニティーサイト「カモンハウス」が、2025年11月に会員数32万人を突破しました。生活者と継続的につながり、声を価値創出に生かしてきた同サイトは、企業と顧客の関係が変化する今の時代を象徴する存在です。

この節目に2025年11月17日(月)に新開設されたのが「共創コミュニティ・ラボ」。ブランドを“企業が届けるもの”から“共につくるもの”へと転換する取り組みです。
新価値を共につくる「共創コミュニティ・ラボ」
共創コミュニティ・ラボは、アイデア投稿、共創ルーム、新価値NEWSの3つで構成され、生活者が開発プロセスに参加できるプラットフォーム。ハウス食品はこれまでもアンケート結果を基に「とんがりコーン」「フルーチェ」のフレーバー発売を行っており、今回のラボ開設によって共創をより体系的に進める環境が整いました。
第1弾はとんがりコーンファンクラブ。ロングセラーブランドを起点にしたファンクラブが2026年1月に発足予定です。
ファンクラブ名募集キャンペーンを実施し、当選者にはガシャポン「とんがりコーンミニチュアダブルスイング」全9種セットをプレゼント。座談会やアレンジレシピ企画など、ファンが共創の主体となる仕掛けが随所に組み込まれています。

広がる“共創型ブランド育成”の流れ
昨今、SNSの拡散よりも“継続的な対話”を重視する潮流が強まり、生活者を共創パートナーとして迎えるブランドが増加傾向にあります。
たとえばガストは、2025年に「ごはん行こっか!外食トーク」を開設し、スタッフも参加するコミュニティーで“外食の豊かさ”を生活者と語り合う場を整備しました。

スーパーホテルは、応募過多のファンミーティングを発展させ、2025年にファンコミュニティー「超・集団」を結成。ワークショップやグループトークを通じてサービス改善のヒントを得ています。
エリエールも「えがおにタッチ コミュニティ」を開設し、触れ合いをテーマにした対話から商品・サービス化につなげています。

これらに共通するのは、生活者を“データ”として分析するのではなく、“声の主”として向き合う姿勢。日々の気づきや体験が、ブランド価値の源泉になるという考え方が根底にあります。
“共創”がブランドを育てる時代へ
共創の魅力は、生活者が自分の意見が形になる過程を体験できること。企業にとっても深いインサイトが得られ、中長期的なブランド成長につながります。
会員32万人のコミュニティーを背景にハウス食品が開設した共創コミュニティ・ラボは、こうした時代の変化を象徴する取り組み。ブランドを生活者と“ともに育てる”流れは、今後さらに加速していくことでしょう。
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