ヘイトコメントはトイレに流そう! SNSを救った通信会社の施策
SNSの普及に伴い世界中で問題になっているネットいじめ。匿名性が高いSNSの特性を逆手に利用することで多くの心ないコメントや誹謗中傷が飛び交う、ヘイトにあふれた環境を社会問題として捉えている方も多いのではないでしょうか。
ヨーロッパ・マケドニア地方の大手通信会社Telekom MKはこのような現状を少しでも変えるため、200以上もの“ヘイトキーワード”なる単語を調査し、それらが含まれたリアルな誹謗中傷をあるモノに印刷した大規模な啓蒙事例を行いました。
そのあるモノとは、なんとトイレットペーパー。2段階に分かれた施策は、まずマケドニアで高い知名度を誇るインフルエンサーたちに実際に向けられたヘイトコメントをピックアップし、それらをトイレットペーパーにプリント。
自分宛に書かれた心ないコメントがびっしり並んだトイレットペーパーを見たインフルエンサーたちの多くは、それを実際に使用してトイレに流す様子を次々とアップロードしていきました。この一連のムーブメントが話題となった後、今度は同じトイレットペーパーをECプラットフォーム上で無料配布し、一般ユーザーも多くのUGCを投稿する流れができたのです。
誹謗中傷をこの世から無くすべきものとして定義しつつも、重くシリアスな雰囲気にすることなくあくまでもポップで笑えるフォーマットでメッセージを表現したこの事例はマケドニアを中心に大きな話題を生み出し、SNSはもちろん、マスメディアにも取り上げられ、多くの人が向き合うべき社会問題として誹謗中傷を印象付けることに成功しました。
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