学校やそれ以外も!?「卒業」をテーマにした施策、10事例まとめ
卒業シーズンから早いものでもう半年を迎えようとしています。そこで今回は、学校からの卒業だけでなく、大人になってからのあらゆる卒業をテーマにした施策をピックアップ。
近年の施策事例から10事例をまとめてお届けします。
1. バス通学の卒業生に届け! 岡山・広島のバス運行会社による企画「贈る言葉ッス」
両備グループのバス運行会社は、高校の卒業式に合わせた3月企画 「贈る言葉ッス」 を、2025年3月1日(土)から3月31日(月)まで実施しました。
「贈る言葉ッス」は、通学にバスを利用していた卒業生に向けた寄せ書きポスターをバス車内に掲載する企画。今回は岡山県内14校、広島県内22校1園のほか、岡山県内1市、広島県内1市1町の自治体職員からも「贈る言葉」を集めました。
さらに、両備グループのバス事業者からのメッセージも加えた合計82種類・2,074枚のポスターを、両備バス、瀬戸内市営バス(両備バスが運行)、岡電バス、中国バス(井笠バスC含む)の車両298台で掲出するものです。
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2. 花王「キュキュット」卒業シーズンに贈る新Web動画「お弁当づくり卒業証書」公開
花王株式会社の食器用洗剤ブランド「キュキュット」は、2025年2月17日(月)より、お弁当作りを卒業される方に向けたWeb動画「卒業証書~お弁当をつくってきたあなたへ~」を公開しました。
子どもの成長を支えながら朝早くからお弁当を作り続けた人々にとって、お弁当作りの卒業は特別な瞬間。しかし多くの場合それは静かに訪れ、気づかないうちに最後のお弁当を詰め終えてしまうものです。そんな日々の積み重ねを称え、感謝の気持ちを伝えるために「キュキュット」は本動画を制作しました。
卒業証書を授与するような形で、お弁当作りを続けてきた人々に「お疲れ様でした」と語りかける今回の動画。声優の三石琴乃さんがナレーションを担当し、温かみのある語り口が視聴者の心に響く仕上がりとなっています。
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3. 卒業列車「祝電」が期間限定で登場! 応援メッセージが車内を彩る
阪急阪神ホールディングス株式会社が、能勢電鉄株式会社と共催で期間限定キャンペーン「卒業列車“祝電(しゅくでん)”」を開催すると発表しました。
企画は、春を迎えるにあたり新たな一歩を踏み出す人々を祝い、応援することを目的としたもの。「卒業」「門出」「旅立ち」などをテーマとした作品を2025年1月10日(金)から2月3日(月)までの期間に募集し、選ばれた作品は期間限定で「祝電」の車両のヘッドマークや車内ポスターとなって掲示されます。
「祝電」の運行区間は川西能勢口駅~日生中央駅で、運行期間は2025年2月21日(金)から3月31日(月)まで。運行ダイヤはホームページで発表されました。
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4. docomo × yamaが “社会に卒業してほしいこと”を問いかけ 「#卒業希望式」始動
NTTドコモは2024年1月17日(水)から、今年卒業を迎え社会の一員として歩み始める若者へ向けた応援企画として「#卒業希望式」を始動。同日より「#卒業希望式」への参加を呼び掛ける、人気アーティストyamaさん出演のWebCMを公開しました。「#卒業希望式」は、SNSでかねてより使われていた、やめたいことや、やめてほしいことを指し示す「○○卒業希望」というフレーズに着想を得て生まれた取り組みです。
若者から絶大な支持を得る人気アーティストyamaさんが、とある学校の放送室から全国の若者たちへ“社会に卒業してほしい“ことを問いかけるWebCMの公開を皮切りに、“SNSでの誹謗中傷”や、“理不尽な規則”など、この社会からなくなってほしい=“社会に卒業してほしい”ことを全国の若者から特設サイトにて募集します。
また、卒業式シーズンである3月には「#卒業希望式」の集大成として、実際に集まった声をもとにyamaさんによる新楽曲およびMVがお披露目されました。
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5. 全長160cmの巨大「卒業証書」サンキューマートのフォトスポット施策
「Be Smile, Be Kawaii」をテーマに、390円(税込429円)を中心とした価格でバラエティ豊かなアパレル雑貨を揃える「サンキューマート」は、「卒業」を祝うフォトスポットをコピス吉祥寺店(東京)とアメリカ村店(大阪)の2店舗にて、設置開始しました。
サンキューマートは「カワイイものに囲まれて、自分らしくHAPPYに日々を過ごしたい女の子たちを応援する」ことをブランドミッションとして掲げています。そして、2024年1月より「Be Smile, Be Kawaii」を新しいコンセプトと設定。
「Be Smile, Be Kawaii」プロジェクトの一環として、コピス吉祥寺店(東京)とアメリカ村店(大阪)の2店舗にフォトスポットを設置。お買い物を楽しみながら、友達同士での思い出写真を撮影してほしいという思いを込めた企画です。
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6. BiSHのアイナ・ジ・エンドがメンバーに手紙を贈る。日本郵便の「卒業と旅立ちキャンペーン」
「手紙」を書くことが減った昨今。確かに情報の伝達速度では電話やメールの方が優れていますが、手紙でしか伝えられないこともあるのではないでしょうか。日本郵政は、言葉で想いを伝えるためのツールとしての「手紙」の素晴らしさを、プロモーション映像「卒業と旅立ち」で見事に表現しました。
この映像は、2023年6月29日の東京ドーム公演をもって解散するアイドルグループ「BiSH」のメンバーのアイナ・ジ・エンドさんを起用したもので、2月24日から実施された「卒業と旅立ちキャンペーン」の一環として公開されました。
同キャンペーンでアイナさんは、共にBiSHから旅立つメンバーに向けて直筆の手紙を執筆。公開されたWEB動画の他、この手紙をモチーフにした新聞、ラジオCM、駅ばり広告など各媒体での広告が展開されました。さまざまな思いや気持ちを豊かに伝えられる手紙のすばらしさに溢れた広告です。
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7. バンダイと青稜高等学校がタッグを組んで実現した「#卒業おめガシャポン」サプライズ企画
1977年に誕生し、子どもだけでなく若者や大人の心もときめかせてきたバンダイのカプセルトイ「ガシャポン」。ここ数年はブームと言っても過言ではなく、2022年度のカプセルトイ全体の市場規模は約720億円(一般社団法人日本カプセルトイ協会調べ)となるほどに成長しました。カプセルトイはSNSと相性が良く、映える商品が投稿され、それが拡散することにより広告宣伝を行わずとも認知度が高まったことも大きな要因と言えるでしょう。
そんな「エンタメ性」と「映え」を最大限に生かしたのが「#卒業おめガシャポン」。この企画は「ガシャポン」を通じてもっと世の中をワクワクさせたいというバンダイの思いと、コロナ禍の中で高校生活を過ごした現在の高校3年生に、特別な高校生活の思い出をプレゼントしたいという青稜高等学校教員の思いが結び付き実現したものです。バンダイとして史上初の試みとなるサプライズ企画で、卒業式というハレの日を彩りました。
卒業生273名のために、青稜高等学校の校舎や制服、生徒手帳、近隣のパン屋など、高校生活の思い出が詰まったオリジナルアクリルチャーム(全20種)を制作。卒業式当日、最後のホームルームの時間中、校舎内に約100面のガシャポンマシンをサプライズで設置し、卒業生にこの日限定の特別なガシャポンをプレゼントしました。
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8. ガラケーとともに思い出を振り返る。懐かしの400台以上が登場する「iモード卒業公演」
株式会社NTTドコモは、2026年3月に予定している「FOMA」と「iモード」のサービス終了に向け、人気トラックメーカーSTUTSさんが着信音をアレンジした楽曲に合わせて、ガラケーとの思い出を振り返るWEBムービー「iモード卒業公演」を公開しました。
本動画には、歴代の400台以上のガラケーが登場し、iモード全盛期のあるあるやトレンドを盛り込みながら、ガラケー視点で思い出を振り返ります。
歴代のガラケーがまるで卒業公演のように、さまざまな時代の着信音や動作音をアレンジした「仰げば尊し」「歓喜の歌」を奏でるなか、「メールが来ていないか何度も『センター問い合わせ』をしたよね、電波が『バリ3』じゃないからって振りすぎだよ(>_<)、件名にいくつも「Re:」がつくほど朝までメール、楽しかったね!」と、懐かしい顔文字を入れながらガラケーが語りかけてきます。
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9.「青春とは密そのものだったのです」NTTドコモのスペシャルムービー「卒業生100万人の答辞」
NTTドコモは、「U30ロング割」のプロモーションの一環で、人気アーティストEveのタイアップ第二弾として卒業式の答辞のシーンになぞらえ、高校生たちの未来への決意を描いたスペシャルムービー「卒業生100万人の答辞」篇を公式YouTubeチャンネルで公開しました。
本動画では、YouTubeで1,800万回を超えて再生されるEveさんの人気楽曲「心海」を合唱ver.としてアレンジし、合唱パートには東京都内にある高校のコーラス部などが参加。また、映像内では高校生たちのカメラロールから提供された写真と映像が用いられており、新型コロナウイルス感染症の影響でさまざまな制限を強いられながらも、青春時代を過ごした高校生たちの姿が映し出されています。
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10. 卒業生・新入生に向け屋外広告を展開! 若年層ニーズを掘り起こす「しゃぶ葉」の狙いとは
企業向けSNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をするテテマーチ株式会社は、株式会社すかいらーくレストランツ「しゃぶ葉」の若年層向けに新たな屋外広告施策を企画・実施したことを発表しました。
若年層顧客に対して、平日ランチ最大5時間食べ放題コースの魅力が十分に認知されておらず、訴求する必要性を感じたことが今回の企画の背景にあります。まずは、若年層の「しゃぶ葉」の利用意向を把握するための定量調査と、SNSの利用者に向けて10種類の訴求内容でクーポン広告を配信し、「しゃぶ葉」が若年層に訴求すべき特徴を詳細に把握。
その調査の結果を踏まえた屋外広告は、2025年3月17日(月)から4月13日(日)までの期間、JR中央線八王子駅、東京メトロ高田馬場駅に掲出しました。
大学生が普段からランチ後にカフェに移動し、友人や恋人らとコミュニケーションを楽しんでいること、平日11時から16時のランチタイムは無制限食べ放題という事実は未だ認知率が低いと予測されることを仮説に屋外広告の内容を精査。
「食べ放題」だけではなく、しゃぶ葉の強みである食事やデザートなどのバラエティ性を踏まえた「アレンジし放題」、カフェ利用の要素で「しゃべり放題」を追加し、「どんなときも! 平日ランチ最大5時間 食べ放題・アレンジし放題・しゃべり放題で」と訴求しています。
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「卒業」をテーマにした施策、10事例まとめ
卒業する本人だけでなく、家族などの周囲の人間にも変化が訪れるもの。そんな環境の変化に寄り添うアプローチの施策の数々が集まりました。
「卒業」の持つ、寂しさや別れのマイナスイメージを、ひとつの区切りとして未来にステップアップできるような、そんなポジティブさを感じさせてくれる仕掛けに、人は魅力を感じてしまうのかもしれません。
その他の事例集についてはこちら
https://predge.jp/search/post?othres=6806
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