NFC活用でさらに海外とつながる透明醤油!?インバウンド向け双方向コミュニケーション
明治2年より醤油や味噌など基礎調味料の製造・販売を手がける株式会社フンドーダイは、RFID活用のリーディングカンパニーである株式会社サトーと、NFCを活用したインバウンド向けサービスを2024年3月22日(金)より開始しました。
透明醤油は国内販売のみならず主にドイツ、フランス、シンガポールなどへの出荷をはじめ、これまで世界25か国へ輸出されています。また、フンドーダイが展開する東京・浅草のアンテナショップ「出町久屋」にも多くの来店があり、その約6割は外国人観光客です。
実際の店舗では商品を案内する際に、レシピカードを見せながら「透明醤油」「トリュフ醤油」などの楽しみ方を提案しています。あまり醤油になじみのない外国人の方々の中には、購入時にレシピカードを撮影する人も多いのだそうです。
今回の取り組みはそんな状況を受け、NFCタグを活用したお客さまとの情報コミュニケーションを行うことに至ったものです。NFCとは、Near Field Communicationの略で、かざすだけで通信ができる近距離無線通信規格のこと。
今回のサービスは、透明醬油シリーズにNFCタグを付け、購入した人がNFC対応スマートフォンをかざすことで、その商品自体が未開封であることを確認できます。さらに、NFCタグにスマートフォンをかざすだけで商品紹介やレシピ情報を見ることができ、開封後も情報を提供することが可能となっています。
各コンテンツはスマートフォンに設定された言語に翻訳して表示され、インターネット上の翻訳サービスの対応言語で100以上の言語に対応。購入された方はもちろん、お土産として受け取った方もどのような商品かを詳しく知ることができ、商品開封や使用時など商品への関心が高まるタイミングでの情報コミュニケーションを実現してくれます。
NFCはRFIDの一種で、NFCを搭載した電子機器に、ICチップを搭載したタグなどを近づけるだけで、双方向の情報の通信や読み取りができる近距離無線通信規格を活用した技術です。特別なアプリをインストールする必要がなく、商品に搭載されたNFCタグにスマートフォンを近づけるだけで、クラウドを通じてコンテンツがスマートフォン上に表示されます。動的に情報を提供できると同時に、商品1点1点にIDが付与されるため、各商品が開封された位置情報なども取得が可能となっています。
さらに、フンドーダイでは、購入された商品がどの地域で開封されたかをデータを収集することで、顧客層をより具体的に把握したマーケティングへの活用も可能になります。
インバウンド向けにNFCタグを活用した新たな活用が登場。商品の未開封を確認できるほか、どのような商品なのか商品説明やどのように使えばいいのかといったレシピ情報を確認することができるというきめ細やかなサービスとなっています。今回多言語対応などメインはインバウンド向けとなっていますが、国内での需要にも充分マッチする可能性を秘めた活用法には今後も活躍の期待が高まる事例となっています。
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