様々なモノの値段を女性限定で27.8%引きに!“男女の賃金格差分”割引にしたペルー銀行のCSR企画

Case: Scotiabank 27.8% The Fairest Discount

女性の賃金が男性と比べて27.8%も低い南米ペルー。この不平等な現状に警鐘を鳴らそうと、カナダに本拠を置く大手銀行「ノヴァ・スコシア銀行(Scotiabank)」のペルー支店が、男女格差解消を訴える大胆なキャンペーンを実施しました。

27.8% The Fairest Discount from Frank Martí on Vimeo.

キャンペーン名は『The Fairest Discount 27.8% (最も公平な“27.8%”の割引)』。国際女性デーに合わせてローンチした本施策は、女性のみを対象に様々な店舗で“27.8%”の割引セールを実施するというもの。対象となるお店は、レストラン、薬局、ゲームショップ、美容院など多岐に渡ります。

割引が適応される唯一の条件は、“同社のカードを使って支払いをする”ということ。

お客さんが町中を歩くだけで宣伝になるよう、購入した商品はキャンペーン用の袋に入れられました。

本施策はペルー中に広まり、ついには政治家も支持を表明。政治家で経済学者のMercedes Aráoz氏はこのように話します。

今回のキャンペーンのおかげで、ペルー国民が男女の格差問題に目を向け始めました。

またSNS上でも「いつか不平等が是正され、このようなキャンペーンが必要なくなることを願っています」など、男女格差について様々な意見が飛び交うようになりました。

“賃金格差の分だけ割引をする”というアイデアで国中の問題意識を高めた、大手銀行のCSR施策でした。

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