もしもゴミに「顔」がついていたら? “DNA分析”でゴミの所有者を特定するプロジェクト

Case: The Face of Litter

“誰も見ていないから”、“誰が捨てたかなんてわかりっこないから”、人は街中でゴミをポイ捨てしてしまうのでしょうか?

ではもしも「ゴミに顔がついていたら?」今回は、ゴミ問題が深刻化している香港で、「香港美化啓発団体」が実施した、“ゴミに顔をつける”という驚きの取り組みをご紹介します。

香港では毎日16,000トンのゴミがポイ捨てされているといい、街を汚染するゴミ問題は深刻化しています。

ゴミを捨ててしまう人は、おそらく“誰も見てないし、誰のものかバレるわけがないから”捨ててしまうのであって、大勢の人が見守るなかで、個人が特定できるゴミを捨てる勇気がある人はいないはず。

そこで、「香港美化啓発団体」は、世界アースデーに合わせて、最新のDNA技術を使って“ゴミにその所有者の顔をつける”取り組みを実施し、深刻化するゴミ問題を広く市民に訴求しました。

同団体が採用したのは、Parabon NanoLabsが提供するSnapshot™ DNA分析技術。香港の街角でゴミを採取し、その一つ一つにDNA検査を実施し、ゴミから得られたDNA情報を元に、ゴミの所有者像を再現しようというものです。

DNAからは年齢情報を得ることができないといいますが、ゴミを採取した場所や、ゴミの種類など、その他様々なデータから年齢層も特定し、見事“ゴミの顔”を作り上げることに成功しました。

誰にもバレないと思って捨てたゴミに自分の顔が付けられていたら、ゾッとしませんか?自分が捨てたものだと特定されてしまうかもしれないとの恐怖があれば、ゴミをポイ捨てする気持ちを抑えることができるかも知れませんね。

ゴミ問題に関心を集め、ポイ捨て心を抑制する効果を狙ったユニークな取り組みでした。

動画はコチラ

Ogilvy & Mather HK – ‘The Face of Litter’ from Work that works on Vimeo.

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