これまで見た中で最も洗練された“お肉屋さん”のパッケージデザイン
Case: CORELLA Package
総合スーパーがこれだけ広まっている今なお、「お肉はやっぱり専門店(お肉屋さん)で買うのが一番」と言われることはさして珍しいことではありません。
町のお肉屋さんの強みといえば、地元の人達との人間関係や“お肉の品質・鮮度(プロダクト自体)”であり、その点にこだわりぬくお店が多い中にあって、一方で他の小売業ではマーケティングにおいて重視されている“商品パッケージ”を、差別化のポイントにしているお肉屋さんは希少ではないでしょうか。
そんなお肉屋さんの常識を覆すような取り組みを、スペインでお肉とチーズの小さな専門店を営む「CORELLA」が実施しました。マーケティングの一環として、商品パッケージとロゴを地元の広告会社に依頼してリデザインしたのです。
新しいパッケージデザインがこちら。
白と黒を基調としたシンプルなデザインで、“どの部位”のお肉なのかが直感的に伝わるよう動物のイラストにマークされています。
動物毎にカラーリングしたタイプもあります。
包装紙バージョンも、枠線の色で牛肉であることを端的に明示しています。
あくまでも商品自体が主役となるように設計された、シンプルなデザインが特徴。お肉自体の品質の良さも伝わってくる気がします。
恐らくアンケートやヒアリングを行うと、『お肉のパッケージにデザイン性を期待する人は少ない』という結果になると推測されます。
ただそのように回答する人達も、予想外の洗練されたパッケージに入ったお肉を“実際に目の前に出されれば”、そのお肉屋さんに愛着を持つきっかけとすることが多々あるのではないかと思います。単純な市場調査からだけでは導き出せない、常識にとらわれないアクションが光るケースでした。
なお、「CORELLA」の店舗外観はこんな感じです。
その他同店で取り扱うチーズのパッケージも同様のコンセプトでリデザインされました。
世界のユニークなパッケージデザインに関心のある方は下記もご覧ください。
・世界のユニークなパッケージデザイン15選
・世界の秀逸なパッケージデザイン(まとめ)
参考サイト
The dieline
http://www.thedieline.com/blog/2014/2/16/corella
Fauna
http://www.fauna.cc/web/index.php
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