閉店したライブ会場を再びステージに 楽器ブランドMarshallの復活企画
かつて多くの観客が音楽を楽しんだライブ会場が、今ではジムやゲームセンターに。そんな“消えたライブ会場”に再び音楽を鳴らすユニークな企画を、音響機器ブランドのMarshallが展開しました。
「The Dead Venue Sessions」は、すでに閉店したアメリカのライブ会場を舞台に、若手アーティストが1曲限りのライブを行うミニドキュメンタリーシリーズです。
舞台となったのは、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロサンゼルスの3都市。かつてニューヨークの音楽シーンを支えたChina Chaletは現在ゲームセンターに、フィラデルフィアのDIYパンクシーンで知られたStalag 13はフィットネスジムに、The Doorsの初期を支えたロサンゼルスのLondon Fogは理髪店へと姿を変えています。
そんな場所にアンプや楽器を持ち込み、再びライブ会場へと変えたのが今回の企画です。
映像では演奏だけでなく、アーティストや地域の人々が当時の会場について語る様子も収録。Stalag 13で演奏したSweet Pillのメンバーは、「こうした場所の歴史が忘れられないでほしい」と話し、古い場所がなくなっても、新しい世代が新たな場所をつくり続けてほしいという思いを語っています。
この取り組みは、Marshallのルーツとも深くつながっています。同社は1962年の創業以来、小さなライブ会場や若手アーティストとともに成長してきました。会員プログラム「Amplify」を通じ、対象となるオンライン購入の1%を、地域の小規模なライブ会場やアーティストの支援に活用。会場への機材提供やイベントなどを支えています。
さらに、今回の企画にあわせて、「Keep Live Music Alive」と掲げたAmplify会員向けの限定Tシャツも展開し、その売上全額(売上税・返品・キャンセル分を除く)を独立系ライブ会場の支援に充てています。
かつて音楽でにぎわった場所で再びライブを行うことで、ライブ会場が地域の音楽文化を育ててきた存在であることを改めて伝えています。
そして過去を懐かしむだけでなく、その視線は今も残るライブ会場へ。映像で関心を集めるだけでなく、実際の支援にもつなげることで、「ライブミュージックを支える」というMarshallの姿勢を形にしたブランディング事例です。
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