ゲームのキャラクターを消す? 学生が描くNetflix作品の告知アイデア
もし「Clash of Clans」のNetflixアニメシリーズを、ゲームの世界そのものを使って告知するとしたら──。そんな発想から生まれた学生による広告コンセプトが「The Epic Build」です。
「Clash of Clans」は、2012年にリリースされた人気モバイルゲーム。Netflixは2025年5月、同作と「Clash Royale」の世界を題材にしたアニメシリーズの制作を発表しています。
「The Epic Build」は、このシリーズを告知するという設定で、イタリアの教育機関・Accademia Delle Arti e Nuove Tecnologie(AANT)の学生たちが考案したもの。Netflixやゲームを運営するSupercellが、実際に展開したキャンペーンではありません。
企画の主役となるのは、ゲーム内で建物の建設やアップグレードを担う「Builder(大工)」です。2012年のリリース以来、プレイヤーにとって当たり前のように存在してきたBuilderが、ある日突然ゲームから姿を消すという設定から物語が始まります。
Builderの小屋には「作業中」を示す看板が残され、ゲーム内には行方不明を知らせる通知が登場。さらに、街中にはBuilderを探すポスターが掲出され、SNSでは仕事とは無関係な場所に現れたBuilderの“目撃映像”が広がっていくという設定になっています。
そして最後に明かされるのが、Builderがいなくなった本当の理由。仕事を休んでいたのではなく、Netflixのアニメシリーズという、これまで以上に“大きなもの”を作っていたという結末です。
新しい広告をプレイヤーに見せるのではなく、普段のゲーム体験から「いつもいる存在」をなくすことで注意を引くアイデアが光ります。
長年プレイしている人ほど、Builderがいないという違和感には気づきやすいもの。ゲーム内で生まれた疑問を、街中のポスターやSNSへと広げ、最後の種明かしまで、ひとつの物語としてつなげています。
広告を「何かを見せること」と捉えるのではなく、いつもあるものをあえてなくすことで興味を生み出す。「The Epic Build」は、ゲームという媒体だからこそ可能な告知方法を提案したユニークな学生作品です。
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