ライカI誕生100周年、アニバーサリーイヤーにふさわしいビジュアルキャンペーン展開

ライカカメラ社は、精力的な活動を通じて現代の世界を目撃してきたフォトグラファーを「ウィットネス」として敬意を表するグローバルブランドキャンペーン「THE WORLD DESERVES WITNESSES」を展開しています。

ライカ初の量産35mmカメラである「ライカI」の誕生100周年にあたる2025年は、その記念すべき節目を飾る4種類のビジュアルが新たに展開されています。そのうちのひとつには、ライカの生みの親ともいえるオスカー・バルナックに敬意を込めて彼が撮影した写真が採用され、アニバーサリーイヤーにふさわしいキャンペーンとなっています。

Radio Amateur, 1925 © Oskar Barnack – The News of the World Deserves Witnesses

今回採用されたオスカー・バルナックの写真は「Radio Amateur」というタイトルで、1925年に初のライカのうちの1台で撮影されたものです。この写真からは、彼が抜群のユーモアのセンスの持ち主であったことや構図づくりを楽しんでいたこと、そして幅広い物事に関心を寄せていたことなどが見て取れます。

そして、このバルナックらしさが感じられる1枚からは、写真と同様に当時大きな話題を集めていたラジオの開発も楽しんでいたことが伝わってきます。その他に採用された写真とともに撮影者が時代の急激な変化と革新の「ウィットネス」であったことを物語るようです。広告ビジュアルでは、写真の下には「The News of the World Deserves Witnesses」というコピーが添えられます。

Sidewalk, New York City 1993 © Jeff Mermelstein – The Curiosity of the World Deserves Witnesses

Oxford Circus, London © Matt Stuart – The Unexpected of the World Deserves Witnesses

今回のキャンペーンビジュアルには、オスカー・バルナックのほか、ジェフ・マーメルスタイン、マット・スチュアート、ジョエル・マイロウィッツの3名の作品が採用されています。

キャンペーンは、プリントおよびオンラインメディア、さらに世界各地の120店舗以上のライカストアにて展開される予定です。

Paris 1967 © Joel Meyerowitz  – The Dramas of the World Deserve Witnesses

誰もが簡単に写真を撮影できるようになった現代において、世の中の事象をビジュアルで表現する貴重な「ウィットネス」としてのフォトグラファーの重要性にスポットを当て、その大いなる価値を発信することを目的としている今回のキャンペーン。そのため、広告のビジュアルには、歴史の決定的瞬間を独自の視点で捉えてきた著名なライカフォトグラファーの作品を採用しているといいます。

これらの作品は単なる写真にはとどまらず、世界中で起こる出来事を記録する過程での1枚であれ、日常の一瞬を捉えた1枚であれ、あるいはユーモアすら漂うワンシーンを切り撮った1枚であれ「ウィットネス」であるフォトグラファーからの有意義な報告と位置付け。

そんな報告としての完全性と正確性を確保するため、キャンペーンで使用する写真はすべて既存の作品から選出されています。そして、写真が伝えるコンセプトを維持するためにどの写真についても加工や編集は行わなわれていません。

キャンペーンは2021年にTBWA PARISによってローンチされて以来、新しい写真を採用した広告を随時、追加・展開し、ライカというブランドの大切にしてきたことを体現することで、ブランディング強化とともにアニバーサリーイヤーを彩る施策となっています。

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