女性アスリートが戦う“不平等”を物理的に表現した啓発施策

フランスに拠点を構える世界第2位のエネルギー会社Engieは、基幹事業である電力やガスの供給に関する広告だけでなく、社会全体を前進させるためにさまざまな分野における啓蒙活動を行っています。その一環として公開された動画では、女子スポーツ、特に女子テニスにおける世間の認識がいかに不健全であるかを指摘し、スポーツ業界における性別格差を浮き彫りにしています。

“The Weight of Inequity(不平等の重み)”という動画では、鋼鉄で作られたあまりにも重いテニスラケットを手に取る女性テニスプレイヤーたちの様子を紹介しています。男性プレイヤーと全く同じルールで全く同じスポーツに取り組んでいるはずなのに、なぜかその待遇や世間からの注目度には大きな格差が生じている事実を、物理的に重いラケットを通じて表現しているのです。

動画の中では女子スポーツに対して投げかけられる数々の心無い言葉も紹介されています。「女子スポーツなんて選手が可愛くないかぎり観る価値はない」「女子スポーツは誰にも注目されていないのだから待遇に格差があって当然だ」「女子スポーツって、本物のスポーツでもなければ女性的でもない、中途半端な存在だよね」といった心ないコメントを映し出すことで、日々鍛錬に励むアスリートたちが向き合わなければいけない理不尽な逆境を浮き彫りにしているのです。

許されざる偏見やそこから生まれる格差をなくしたいと願うEngieが公開した“重いテニスラケット”には、今後多くのメディアやスポーツファンの意識を変えていってほしいという願いが込められていることが伺えます。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る