地球の反対側 バンクーバー市がシドニー市に送った“ラブコール”

南半球に位置するオーストラリア・シドニーと北半球のカナダ・バンクーバーは、その地理的な特徴からそれぞれ大きく異なる気候や文化的背景を持っているものの、シドニー市民は冬になるとウィンタースポーツを求めてバンクーバーへ、バンクーバー市民は夏になるとビーチを求めてシドニーへ旅行をするという不思議な縁で結ばれています。この関係性を公式なものとすべく、バンクーバー市がシドニー市に向けた“ラブレター”ともいえるブランディング動画を公開しました。

“Make Friends with Vancouver(バンクーバーと友だちになりませんか)”という提案のようなタイトルの動画では、シドニーのいいところとバンクーバーのいいところを横並びで見せ、それぞれの共通点やお互い補い合えるようなポイントを紹介することでいかに相性がいい街であるかをアピールしています。「お互い冒険と、おいしいごはんとビールが大好き。シドニーにはホットなスポーツがあって、バンクーバーにはクールなスポーツがたくさん。どうかな? 友だちになろうよ」とフレンドリーなナレーションで、直接的にお互いのメリットについて言及していきます。

同時に公開されたSNSバナーでも同じようなメッセージを手紙風の表現で描いており、太平洋を超えた強い縁を望んでいることが伺えます。通常であれば市民からは見えないところで執り行われるであろう友好都市のアプローチをあえて公開することでお互いの市民が自分ごと化できるような仕組みを狙ったのでしょう。お堅い印象が目立つ市の施策としては珍しくポップなトンマナで描かれたキャンペーンでした。

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