“悪用”された瓶の情報を大募集 ハインツの大胆なキャンペーン

世界中の家庭や飲食店で愛されているケチャップブランドのハインツは、使い勝手の良い逆さの瓶で販売されていることもあり、中身がなくなった後はより安い競合他社の商品が詰め替えられがちという課題を抱えています。ハインツにとって損失であり、ユーザーにとっても“騙された”となるこの事態を防ぐために同社が行ったのは、SNS上で“ハインツを置いていることを騙る飲食店の店名と住所を募集する”キャンペーンでした。

“EVEN WHEN IT ISN’T HEINZ, IT HAS TO HEINZ(たとえ中身がハインツじゃなくても、ハインツであるべきだ)”という一見すると哲学的にも見えるタイトルがつけられた施策は、前述のとおりSNS上でハインツの瓶の中に違うメーカーのケチャップを詰めていると思われる飲食店の店名と住所を送ってもらい、後日ハインツが純正の詰め替え商品をその店舗に送るという内容。晒された飲食店からしたらたまったものではありませんが、実際に違うメーカー品を使っている以上あまり言い返す要素はないのでしょう。

SNSには瞬く間にユーザーから大量の“報告”が集まり、各地の飲食店でハインツを騙った別のケチャップの目撃情報が寄せられました。自社のケチャップのおいしさに絶対的な自信を持っているからこそできる手法に踏み切ったハインツは、改めて多くの人から愛されているブランドであることを認識するとともに、晒されてしまった飲食店にとってもメリットのある取り組みを通じてさらなるファンを獲得したと推察できます。

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