未利用魚・天然魚のサブスク「Fishlle! (フィシュル)」が選ばれているワケ

ベンナーズが運営するお魚のサブスクサービス「Fishlle! (フィシュル)」は、消費者のフードロス削減やSDGsへの関心の高まりを背景に会員を獲得し続け、サービス開始2年半となる今年8月度に定期会員数(アクティブユーザー)が1万人を突破したと発表しました。

フィシュルは、お魚のフードロスを減らすことにより“日本における水産業の発展”と“作り手、使い手、社会を豊かにすること”を目的に、2021年3月よりスタートしたお魚のサブスクリプションサービスです。

日本国内での水産物の消費量は年々減少傾向があります(※1)。また、魚を購入してきて調理するのは手間がかかり、敬遠する人も多いはず。そこで、誰にでも食事に取り入れやすいお魚ミールパックを普及させることにより、衰退の一途をたどる日本の魚食文化の再建を目指しながら、味には関係のない理由で規格外とされる「未利用魚」を積極的に利用することで、魚のフードロス削減と漁業者の収入の底上げを図り、「SDGs12条」「SDGs14条」への貢献を目指しています。

さらに、フィシュルなら夏の時期に話題となる「アニサキス食中毒」などの心配もありません。フィシュルで使用しているお魚は、水揚げされたその日のうちにミールパックまでの加工が施され、捌く段階ですぐに内臓は取り除くため、パックに詰められるお魚にアニサキスが残らない工夫がされています。また、パック詰めと味付けをした後、アルコール凍結器を使用して-30度に冷凍し、その後は-30度の冷凍庫で24時間以上保管してから出荷されるため、万一残っていたとしてもアニサキスが生きた状態で届けられることはありません。

総水揚げ量の約30~40%とされている「未利用魚」はサイズも数量もバラバラですが、せっかく食べられるものを流通しづらいからと廃棄してしまうのはもったいないことです。それを積極的に買い付け、それぞれの魚に合った最適な味付けにしたものをパックに詰め、毎月定期的に届けてくれるというサブスクサービス。どんな魚が届いても調理済みなので、そのまま食べるにしても、ほかの食材と組み合わせてアレンジ調理しても楽しめます。

自分ではなかなか手を伸ばさない春夏秋冬、それぞれの季節の旬の魚を自宅で味わえるのは嬉しいもの。なにが届けられるかわからないという店もサブスクサービスなら成立しますし、未利用魚の特性にも寄り添えます。魚に限らず、未利用のまま廃棄されてしまう食材を集めてひと手間を加え、定期的に購入してもらうサービスは他の商材でも可能になるかもしれません。フードロス問題への新たなアプローチの取り組みとして希望の持てる施策がありました。

・※SDGs12条: つくる責任 つかう責任 持続可能な方法で生産し、責任を持って消費する
・※SDGs14条:海の豊かさを守ろう 持続可能な社会のために、海と海の資源を守る 海と海の資源を持続可能な方法で利用する
・※1参照資料:令和4年度 水産白書「第1章 我が国の水産物の需給・消費をめぐる動き (2)水産物消費の状況」(水産庁)

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る