コンデンスミルクと画像生成AI「Midjourney」で振り返るコロンビアの100年

特定の国や地域に根ざした料理は、時にその文化だけでなく歴史さえも体現することがあります。日本で言うならば寿司が歴史的に関東と関西で異なるものであったり、うどんに使われる出汁の種類が地域によって異なったり、それぞれの起源を辿ることでどのようにしてその文化が形成されたのか、そしてそれが現代においてどのような影響があるのかを知ることができます。

南米大陸の北端に位置するコロンビアにおいては、デザートをはじめとした多くのメニューにコンデンスミルクが使われており、牛乳と砂糖が歴史的に重宝されてきた歴史があることが伺えます。そんなコンデンスミルクの老舗ブランドLa Lecheraは、100年もの間コロンビア国民に愛されてきたことを記念するために、最新技術と歴史的な出来事、そして菓子職人が誇る伝統的な技能を組み合わせることで未だかつてない“歴史的なコンセプト”のデザートを開発しました。

施策は、1920年代から2010年代までの100年間を10年ごとに区切り、各年代においてその時代を象徴するような歴史的な出来事の単語と、アートをはじめとした文化の変遷を表現する単語、そしてコンデンスミルクという単語を組み合わせて画像生成AIのMidjourneyで架空のデザートの画像を生成。その画像をベースにプロのパティシエに再現してもらい、これを10回繰り返すことでコロンビアの歴史と発展そのものをコンデンスミルクで表現したデザートを10種類開発しました。

100年という長い間コロンビア人のデザート文化を支えてきた、まさに甘味の王とも呼べるコンデンスミルクの存在を最新技術を用いることで最大限象徴的に描いたブランディング施策でした。

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